2026/04/04

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文化・社会

文化部、北宋時代の「白磁嬰児枕」など4点を国宝認定

2019/08/01
文化部はこのほど、北宋時代に作られた「定窯 白磁嬰児枕(左上)」、「汝窯 青磁無紋水仙盆(右上)」、「汝窯 青磁紙槌瓶(右下)」、明の時代に作られた「宝石紅釉 僧帽壺(左下)」の4点を国宝に認定した。いずれも国立故宮博物院に収蔵されている。これにより、故宮博物院が収蔵する国宝は、合計4万8,012点となった。(国立故宮博物院提供、中央社)
文化部(日本の文部科学省に類似)はこのほど、北宋時代に作られた「定窯 白磁嬰児枕」、「汝窯 青磁無紋水仙盆」、「汝窯 青磁紙槌瓶」、明の時代に作られた「宝石紅釉 僧帽壺」の4点を国宝に認定した。いずれも国立故宮博物院に収蔵されている。これにより、故宮博物院が収蔵する国宝は合計4万8,012点となった。それぞれの説明は以下のとおり。
 
■定窯 白磁嬰児枕
赤ちゃんをモチーフにした白磁の枕。赤ちゃんは牡丹の花のデザインをあしらったベストのような服を着ている。牙白色の釉薬を施して作ったもので、底部には乾隆帝が詠んだ『詠定窯睡孩児枕』という詩が彫られている。似たような造型の「嬰児枕」は、現在知られているものとしては台湾の国立故宮博物院と中国・北京の故宮博物院の収蔵品など、全世界でわずか3点しかない。国立故宮博物院が収蔵する「定窯 白磁嬰児枕」は、釉薬の色使いの美しさや精巧な装飾などが他のものより優れており、突出した珍しさと貴重さを有している。
 
■汝窯 青磁無紋水仙盆
非常に珍しい文物。楕円形の容器で口が大きく開き、深いつくりになっている。雨上がりの青空のような「天青色」の釉薬が全体に使われ、ふちや角の釉薬が薄くなっている部分はパステルカラーの光沢を呈している。底部には6つの支釘痕(目跡)が残る。また、底面には乾隆帝の『猧食盆』という詩が彫られている。
 
汝窯は北宋時代、もともとは民間の陶窯(とうよう)であった。しかし、北宋晩期になると官制の陶窯として、宮廷に献上するための青磁を作るようになった。その後、宋金戦争の戦渦に巻き込まれて消失した。現存する汝窯の水仙盆は6点で、そのうち5点は国立故宮博物院が収蔵している。そのうち、この作品は唯一、貫入(細かいひび)がない。透き通った「天青色」に加え、全くひびがない、すがすがしい色合いで知られている。
 
■汝窯 青磁紙槌瓶
こちらも全体的に、雨上がりの青空のような「天青色」の釉薬が使われている。釉薬が薄くなっている部分は薄くパステルカラーの光沢を呈し、釉薬に厚みがある部分には細かいひびが見える。底部には5つの支釘痕が残り、底面には乾隆帝の詩『詠汝窯瓶』が刻まれている。汝窯青磁そのものが珍しい上に、この詩から乾隆帝の汝窯に対する鑑識眼の高さを伺い知ることが出来るというのが国宝に認定された理由の一つ。
 
■宝石紅釉 僧帽壺
全体に赤い釉薬が用いられている。鮮やかな赤い釉薬が塗られた表面は、よく見るとミカンの皮の表面のような気泡のあとが見える。口、足、帽子の部分のふちの盛り上がったところは白色を呈し、内部と底部は青みがかった白い釉薬が塗られている。土質は細かく滑らかで、底部の釉薬がかかっていない部分は白くなっており、土に含まれる鉄分が斑点のように見える。
 

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