2026/05/15

Taiwan Today

文化・社会

先住民族の工芸品、仏インテリア見本市へ出展

2019/08/16
メゾン・エ・オブジェへの出展が決まった8ブランドの一つ「獨樹依織」の工芸品。かつて先住民族の阿美族が衣服に使用していた樹皮布文化を再現している。(国立台湾工芸研究発展センター提供、中央社)

文化部に所属する国立台湾工芸研究発展センターが、フランス・パリで開催される欧州最大規模のインテリアとデザイン関連見本市「メゾン・エ・オブジェ(Maison & Objet Paris、M&O)」への出展を決定した。台湾パビリオンを設置し、台湾ブランドの製品が、国際的にいかに評価されているかを紹介する。

インテリア界のパリコレとも称されるメゾン・エ・オブジェは、世界三大デザイン見本市との呼び声が高く、毎年1月と9月の2回開催される。24年余りの歴史ある展示会で、世界におけるインテリアデザインの指標ともなっている。

今回の見本市に出展するのは、台湾でトップクラスを誇る8つの手工芸ブランド。「MIT(メイド・イン・タイワン)」の創造性あふれるデザインが、世界でもひときわ光り輝く存在となるよう期待が持たれる。

メゾン・エ・オブジェへの出展品に選ばれた8つの台湾デザインブランドのうち、半数が台湾の先住民族が手がけているもの。台湾先住民族がかつて衣服に使用していた樹皮布と現代的なテキスタイル・ファブリック技術を融合させた「獨樹依織」もその一つ。消失してから半世紀近くがたつ台湾先住民族、阿美族の樹皮布文化が再現されるよう望まれる。同じく阿美族による「弟朋」は、芸術的で創造的なデザインと天然素材を融合させたもの。その他、「利希亜」は、僻地に住む先住民族と収入源構築に尽力するファッションアパレルブランド。さらに「暖石心」は、台湾東部・花蓮現地の素材や技術にこだわり、花蓮の余った石材を使ってデザインされており、持続可能性を伝承するという理念に基づいている。

それ以外の4ブランドは以下の通り。
「寶象」:陶芸芸術を手がける同社が、自然をコンセプトに、30年以上にわたる陶磁器製作の技術を生かし、釉焼の工法に新たな形を生み出した。
「軟水泥生活実験室」:シリコンとセメントをミックスした柔らかいセメントを用いた生活雑貨を製造。これらの製品は、セメントは固くて冷たい物というイメージとは正反対の感触が味わえる。
「魂生製器」:純粋な美学を追求しながら、そこに伝統的な工芸技術を融和させたクラフト作品。台湾東海岸の生活から生まれた工芸美学を伝えている。
「木趣設計」:動物をモチーフにした木工品を世界に発信。作品を通じて、「デザインの世界に国境なし」ということを表現している。

メゾン・エ・オブジェは、9月6日から10日までパリで開催される。台湾パビリオンは、パリ・ノール・ヴィルパント・ エキシビションセンターの5Aホールに設置される。

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