2026/04/25

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文化・社会

100歳超えの蒸気機関車が修理に旅立ち

2020/11/03
間もなく修理に旅立つLCK31型蒸気機関車。同車を所有する光隆企業は、「レトロな雰囲気のまま復刻させる」方法で修理し、修理完了後は、再び観光の目玉となるよう期待している。(中央社)

100年を越える歴史を持つLCK31型蒸気機関車は、光隆企業(台湾最大手の鉱石・大理石製造メーカー)によって50年近く保管されていたが、老朽化が進行し、このほど修理されることが決まった。修理の方法は「レトロな雰囲気のまま復刻させる」という考えで行う。これは、台湾における鉄道文化の保存だけでなく、台湾東部でかつて運行していたナローゲージ鉄道の歴史を語り継ぐ意味もある。

このLCK31型蒸気機関車は、ドイツの工業製造メーカー、オーレンシュタイン・ウント・コッペル (Orenstein & Koppel、O&K)によって1912年、製造されたもの。1917年に当時の台東製糖株式会社(台湾糖業公司の前身)が日本から購入した。台湾総督府鉄道部、台湾鉄路管理局(略称:台鉄)などの管理下を経て、台湾東部・花蓮と台東間を1969年まで運行、台湾東部の経済に多大な貢献を果たした。

光隆企業の曽俞翔執行董事(業務執行取締役)は2日、「当時の光隆企業董事長だった曽信雄氏が1974年5月、この蒸気機関車を落札し、木製の覆いをかけて光隆博物館の敷地内に展示した。花蓮の新たなランドマークとなり、光隆企業を示す標識にもなった」と説明した。

曽俞翔執行董事によると、蒸気機関車は経年劣化による傷みがひどく、3年前から修理業者を探していた。修復は、「レトロな雰囲気のまま復刻させる」方法で進められ、修復過程をタイムラプス映像で保存するという。期間は5ヶ月を予定しており、修復を終えて戻って来るときには、法規制で許可された範囲で、蒸気機関車の汽笛を鳴らしたいとしている。旧世代の思い出や新世代の認識を呼び起こし、観光の目玉になることが望まれる

曽俞翔執行董事はまた、4日に蒸気機関車の修理への旅立ち記念セレモニーを行うことを明らかにした。修理車両は、台湾中部・彰化にある機関車の修理経験を持つ業者へ運ばれ、設計規格、サイズ、モデルの通りに修復が行われる。

LCK31型蒸気機関車については、1912年に日本がO&Kから7台を輸入し、北海道の軽便鉄道に導入した。1916年に完成した同路線の拡張工事に伴い、蒸気機関車が廃止され、一部を台東製糖株式会社が鉄スクラップとして購入、修復して運行していた。

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