2026/04/05

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文化・社会

故宮博物院南院、「アーティスト・イン・レジデンス」による野外美術館が開幕

2020/11/06
国立故宮博物院南院が、芸術家を滞在させて作品を制作してもらう「アーティスト・イン・レジデンス」で出来た9点のインスタレーションを野外美術館「藝術方舟」として公開した。写真左上から時計回りに、『南宮特有種』、『忘筌・捨筏』、『Wapacapacase』、『績撚成雲一云起・云行・云停』。(国立故宮博物院南院サイトより)
国立故宮博物院が国内の芸術家を同博物院の南院(=南部院区。台湾中南部・嘉義県)に滞在させ、作品を制作してもらう「アーティスト・イン・レジデンス」活動を行っている。そうして出来たインスタレーション9点が9日、南部院区の野外美術館「藝術方舟」(Ark of Art)として公開された。作品は南院の敷地内に分散して展示されている。展示スペースの「藝術方舟」は朝5時から夜12時まで開放されている。休日は無く、参観は無料。
 
国立故宮博物院の呉密察院長と嘉義県の翁章梁県長(県知事)は開幕初日の9日に9点の作品を参観、作者による解説に耳を傾けた。呉院長は、今年新型コロナウイルスの影響があるにもかかわらず南院の入館者数は増え続けており、室内展示品の人気の高さがうかがえるとした上で、南院の広い敷地を効果的に利用すれば現代アートも南院で披露できるので、野外美術館を設けて9人のアーティストに制作を依頼し、ランド・アートを展示することにしたと説明した。
 
呉院長はさらに、博物館は過去に留まっているべきでなく現在に向き合い、さらには未来に向けて構想することが必要だと指摘、今回の野外美術館「藝術方舟」が多くの人、特に地元の嘉義県民に歓迎されるよう期待した。
 
国立故宮博物院南院によると、南側の入り口にある「臨水広場」から東側の「水岸花園」までが野外美術館の創作スペースで、間近で芸術を楽しみたい人たちの願いをかなえるものとなっている。
 
今回の展示では、先住民族の安聖恵さん(ルカイ族)が『Wapacapacase』、伊祐・噶照さん(アミ族)が『風涼画』、巴豪嵐・吉嵐さん(パイワン族)が『南宮特有種』を出展。いずれも台湾における先住民族文化を用いて驚くべきインタラクティブなインスタレーションを創り出した。
 
また、林淑鈴さんの作品『績撚成雲-云起・云行・云停』は水面に設置され、編んで作られた形が拘束されないイメージを表現。建築家の甘銘源さんによる『忘筌・捨筏』では、竹を編んだ大型作品を南院の池に浮かぶ形で設置、400年前、ここが湿地だった時代の風景を伝えているという。
 
 

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