台湾文学基地(略称:台文基 Taiwan Literature Base)が18日にオープンした。台湾北部・台北市の済南路と齊東街の間に位置する台文基園区(台文基パーク)は都市部で最も完全な形で保存された和風の宿舎群。文化財の建築物が7棟、面積は350坪に及び、精緻かつ独特の雰囲気を持つ。作家や評論家、出版業界の関係者、読書を好む人々が集うほか、創作のエネルギーが結集する場所になるものと期待されている。
文化部(日本の省レベル)の李永得部長(大臣)は、台文基のオープンは非常に重要なマイルストーンだとした上で、今後より多くの文学作品がここから生まれることに期待すると共に、文学に興味のある人すべてがこの雰囲気の中で文学、ならびに分野を超越した刺激を楽しみ、共に同基地を育てていけるようにと願った。
文化部によると、「基地」という空間を形成するにあたり、文学の様々な面を結び付けるため7棟の宿舎には新たな位置づけと名称が与えられた。「齊東舎」では「不願被消失:日式宿舎到文学基地」常設展で宿舎群の保存過程を紹介する。「悦読館」は「台北最強」の「ストーリーハウス」とし、子どもたちが様々な絵本を読めるようにしている。「展覧庁」はオープニングの特別展として「二十歳、你好:作家的青年足跡」を開催、台湾における過去100年の文学創作環境を振り返る。「繆思苑」では作家に「アーティスト・イン・レジデンス」(芸術家が一定期間そこに滞在しながら創作活動を行う事業)での自由な創作活動ならびに市民との交流の場を提供する。まず次世代を担う作家とされる楊双子さんが入居する。「文学厝」ではまず「拾蔵:台湾文学物語」特別展を開催、その後は台湾全土で提携する文学関連の施設によるイベントの企画・開催・討論会など専門的な交流のための場を提供する。「創作坊」は分野を超えた多元的な活動の場となる。このほか来訪者はパーク内の複合飲食店「平安京茶事Matcha One」で、和風建築の中で抹茶の豊潤な味を楽しむことが出来る。
国立台湾文学館の蘇碩斌館長は、台湾南部・台南市にある国立台湾文学館は一つの文学博物館であると同時に国定古跡の建築物でもあり、いわば「山のように安定した本部」であるのに対し、台北市にある台文基は「軽やかな水のような存在」で、台湾北部の人々のため展示や紹介の項目を拡充していくことになると説明。その上で、この斬新な文芸「基地」が人々に対し、台湾の文学が持つ活力を具体的に示していけるよう期待した。