世界四大デザイン賞の一つとされるドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」がこのほど今年の受賞作品リストを公表、今年の「台湾文博会」(クリエイティブ・エキスポ台湾)の花蓮県パビリオン「據説考古隊」が「ブランドとコミュニケーションデザイン」部門の「レッド・ドット:ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞したことがわかった。
今年の「台湾文博会」における地方自治体のパビリオンのうち、花蓮県のパビリオン「據説考古隊(The Tales from Where the Land Emerged)」(地上が現れた場所からの物語)は、「融通五感」(五感に通じること)を意識したデザインで花蓮の魂の美しさを表現。花蓮県文化局の呉勁毅局長によると、花蓮県はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境目に位置し、背後に台湾最高峰、東には台湾周辺で最も深い海溝があるなど多様な生命と文化が現れる場所。呉局長は今回「據説考古隊」が国際的なデザイン賞の「最優秀賞」に輝いたことについて、「花蓮」というブランドに世界の目を向けさせることが出来たと歓迎した。
「據説考古隊」には同県の若いクリエイターが集結、視覚、照明、音響、植栽、香りなど様々な面でアイデアが詰め込まれている。パビリオンに足を踏み入れるとまず、廃棄された大理石の板材数千枚を積み上げて作られたインスタレーションに引き付けられる。
クリエイターの一人で「森深試務所」のリーダー、蔡昇達さんは地元の材料集めに協力、藤編みのオブジェ、樹皮を使った布、バナナ繊維を用いた布など花蓮県を象徴するアイテムを展示スペースに持ち込み、参観者を独特で深みのある花蓮県の世界に誘い込んだ。
また参観者は展示物を観ると同時に、会場内に稲刈りやビンロウの花の香りが漂うことを感じる。これは花蓮県富里郷の「香りのデザイナー」、潘雨晴さんが心を込めて作り出した香水「KIZA奇萊之美」。そしてさらに展示スペース全体に太平洋の波が海岸に打ち寄せる音が響き、波で小石が転がる音やクジラの鳴き声が聞こえる。
呉局長は、一つの展示会で花蓮県を象徴することは難しいが「據説考古隊」は懸命に「花蓮が花蓮である理由」を伝えたとし、参観者は会場を後にする時、より花蓮県について知りたいと思ってくれたのではないかと語った。