ユダヤと台湾との文化交流を目的とする社団法人中華民国薛智偉坣娜猶台文化交流協会(Jeffrey D. Schwartz and NaTang Jewish Taiwan Cultural Association,JTCA)が出資して建設した「猶太社区中心」が完成し、29日に運営を開始した。頼清徳副総統はオープニングセレモニーに出席してあいさつし、ここがユダヤの人々と台湾社会とのより深い友情の確立につながるよう期待した。
「猶太社区中心」は台湾北部・台北市の仁愛路から路地を入ったところで、2020年に着工して今月完成した。JTCAは四星集団(Fourstar Group)の創業者兼董事長(会長)でユダヤ人でもあるJeffrey D. Schwartz(中国語名・薛智偉)さんと、その夫人でもあり著名な歌手でもある坣娜さんが共同設立した非営利団体で、台湾在住のユダヤ人の交流プラットフォームを確立し、台湾と世界のユダヤ社会との架け橋としての役割を担っている。
Schwartzさんは50年前に何も持たず身一つで台湾に渡ると懸命に台湾社会に溶け込み、中華民国籍も取得して「ユダヤ系台湾人」となった。Schwartzさんは、自身の成功は自由で民主的、かつ法制度の整った中華民国台湾で自らの長所を発揮できたからだと分析。一方で、自分には今もユダヤ文化と歴史のDNAがあるとして、「猶太社区中心」を作って台湾に来るユダヤ人たちに自分たちの家に似た場所を用意したかったと説明した。Schwartzさんはまた、「猶太社区中心」を作ることで台湾でのユダヤ文化発揚に貢献すると共に、全世界のユダヤ人に台湾という美しい島の価値を見てもらいたいのだと語った。
頼副総統はあいさつの中で、JTCAが台湾とイスラエルとの交流促進に大きく貢献してきたことについて蔡英文総統に代わって感謝。「猶太社区中心」は台湾在住のユダヤ人を団結させると共に台湾とイスラエルとの架け橋にもなり、両国の関係をいっそう発展させ、ユダヤ人と台湾社会とのより深い友情につながるはずだと期待した。
頼副総統は、台湾で暮らすユダヤの人たちは様々な分野で台湾を大きく助けているとし、より多くのユダヤ人が台湾にやって来ることを心から歓迎すると述べた。そして頼副総統は、台湾の民主的で自由な環境はそうしたユダヤ人たちの創作活動を広げられるはずだと強調した。