2025/10/14

Taiwan Today

文化・社会

「唐奨」、「漢学賞」はジェシカ・ローソン氏、「法治賞」はシェリル・サンダース氏に

2022/06/21
唐奨教育基金会は、「唐奨(タン・プライズ)」の第5回「漢学賞」をイギリスのジェシカ・ローソン(Jessica Rawson)氏(写真上)に、「法治賞」をオーストラリアのシェリル・サンダース氏(写真下)に授与すると発表した。(唐奨教育基金会サイトより)
唐奨教育基金会(Tang Prize Foundation)は20日、「唐奨(タン・プライズ)」の第5回「漢学賞」をイギリスのジェシカ・ローソン(Jessica Rawson)氏に授与すると発表した。21日には「法治賞」をオーストラリアの憲法学者シェリル・サンダース(Cheryl Saunders)氏に授与すると発表した。
 
漢学賞
ジェシカ・ローソン氏は英オックスフォード大学マートン・カレッジの名誉フェローで、1994年から2010年までマートン・カレッジ初の女性学長を務めた。学術研究のみならず、知識の普及においても卓越した功績があったことが認められ、2002年には大英帝国勲章(DBE、デイム・コマンダー)を受けている。
 
また、大英博物館でのキャリアは30年近くに及び、「Department of Oriental Antiquities(東洋古物部門)」で副主任と主任を歴任した。主な研究領域は青銅器、陶磁器、玉器などの工芸品と古代の埋葬文化。長年、物質文化の視点から中国を研究して来た国際的な考古学者である。
 
中国のみならず、中国と内陸アジア、西アジア、ユーラシア全体の文化の伝播や交流史にも関心を寄せている。
 
法治賞
シェリル・サンダース氏は比較憲法研究の先駆者。世界各地の立憲過程に参与し、各国の政府に意見や協力を提供している。唐奨教育基金会の公式サイトは贈賞理由について、「比較憲法、とりわけアジア太平洋地域における憲法制定の推進において大きな貢献があった。極めて厳しい環境の中で、サンダース氏はその豊富な学識をもって、アジア太平洋地域の多くの国々の立憲方針の作成に携わり、提言を行ってきた。また、数十年来にわたり、国内外の学者や政治家と積極的に交流し、対話と協力を重ね、比較憲法の境地を絶えず開拓してきた」として、その貢献を称えている。
 
「唐奨」は台湾の実業家、潤泰グループ(Ruentex Financial Group)の故・尹衍樑総裁がノーベル賞を参考に創設したもの。2014年から2年に1度、「持続可能な開発(Sustainable Development)」、「バイオ医薬(Biopharmaceutical Science)」、「漢学(Sinology)」、「法治(Biopharmaceutical Science)」の4部門で受賞者を発表。また、1つの賞に対して5,000万台湾元(約2.2億日本円)の賞金を提供することで、より多くの人々がこれらの分野の研究に関心を持つよう取り組んでいる。
 

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