総統府と中華民国政府で先住民族政策を担う省庁・原住民族委員会がこのほど、先住民族文化を紹介する特別展「Kemasi Maza 立足台湾、連結南島」を合同で企画、23日には蔡英文総統が総統府で記者会見を行った。蔡総統は、展示の内容は台湾の先住民族文化が基礎になっているほか、台湾がオーストロネシア語族発祥の地であることを伝えていると指摘した。蔡総統はまた、台湾の先住民族たちがいかにして世界と対話し、各種の交流と協力を広げて来たかを紹介することで、国民と外国の人々に台湾の先住民族を知ってもらうと話した。総統府が会場となるこの展示は来年の1月1日から5月30日まで。
蔡総統は「これは大変重要で有意義なイベントだ」と指摘、「Kemasi Maza」が「ここから始まる」という意味であることを説明した上で、「我々は展示を通じて世界の人々に台湾の先住民族の持つ豊かな文化を知ってもらうだけでなく、『Kemasi Taiwan』、すなわち『台湾から始まる』ことを願っている」と述べ、台湾とオーストロネシア語族が、交流から始め、より緊密な協力パートナーとしての関係を築くことで地域の平和と共存を共同で実現する考えを示した。蔡総統は、近年台湾こそがオーストロネシア語族発祥の地だとする研究がますます増えているとして、台湾の先住民族とオーストロネシア語族の間には深いつながりと共通の文化が存在すると強調した。
総統府が会場になっていることについて原住民族委員会の夷将·拔路児(Icyang Parod)主任委員(=大臣)は、「みな総統府を参観すると同時に台湾の先住民族文化を知ることが出来る」とアピール。また、蔡英文総統が先住民族の様々な面での発展を重視し、「原住民族委員会」の予算も大幅に増やしていることに感謝した。同予算は2016年の87億台湾元(約370日本円)から今年は124億台湾元(約527億日本円)へと40%増額、同時に法律の制定や改正を通じて先住民族の言語、文化、教育、土地、社会福利、樹木の伐採禁止に伴う補償など各方面での権益の保障が進んでいるという。