文化部は毎年、台北駐シドニー経済文化弁事処文化組を通して、オーストラリアのメルボルンで行われる芸術イベント「メルボルン・フリンジ」で「フリンジ・フォーカス・タイワン(Fringe Focus Taiwan)」と名付けたイベントを開催している。4年目を迎える今年は、10月11日(水)と15日(日)に、台湾のコンテンポラリー・サーカスカンパニーである「フォルモサ・サーカス・アート(福爾摩沙馬戯団)」が公演を行う。
中華民国(台湾)政府は、東南アジアや南アジア、それにオーストラリア、ニュージーランドなどを含む合計18か国と全方位的な関係強化を目指す「新南向政策」を推進している。オーストラリアはその重点国家の一つ。文化部によると、メルボルンは「文化の都」と称され、芸術や文化の活力に満ちている。「メルボルン・フリンジ」の一環として実施する「フリンジ・フォーカス・タイワン」は、台湾で最もコンテンポラリーで新進気鋭、実験的なパフォーマンス・アート作品や台湾の優秀な芸術家を紹介するもの。過去3年間の開催で、台湾のパフォーマンス・アートに対する評価を徐々に打ち立て、地元の観客を育て、そして台湾の芸術家と協力するオーストラリアの文化施設やアートイベントの代表たちとのネットワークも構築してきた。オーストラリアを拠点に、海外と協力するチャンスが増えている。
「フォルモサ・サーカス・アート」は2011年に誕生した。雑技、ストリートダンス、コンテンポラリーダンス、武術、演劇などさまざまな背景を持つメンバーが集まり、台湾の伝統や文化、ストリートアート、舞台パフォーマンスなどをうまく融合させたコンテンポラリー・サーカスカンパニーで、「台湾版シルク・ドゥ・ソレイユ」とも称される。今回はNICA(National Circus Centre)で『Mr. III 三 III』を上演し、サーカスの専門家たちと交流を行うほか、メルボルン博物館の庭園とクィーンヴィクトリア・マーケットで屋外公演『Puzzle』を披露する。
詳細はこちらを参照のこと。
「フリンジ・フォーカス・タイワン」について
『Mr. III 三 III』: https://melbournefringe.com.au/event/mr-iii-%e4%b8%89-iii/
『Puzzle』: https://melbournefringe.com.au/event/puzzle/