2025/11/24

Taiwan Today

文化・社会

「台湾文学日本語翻訳書籍展」大阪大学図書館で開催、約60冊展示

2023/11/02
「台湾文学日本語翻訳書籍展」が10月25日から11月25日まで、大阪大学外国学図書館(大阪府箕面市船場東3丁目10番1号)3階で開催されている。日本語に翻訳されている台湾文学の中から、特に台湾先住民族文学、女性作家、ジェンダー文学作品に焦点を当てて約60冊を厳選した。(孫亨さん提供、文化部サイトより)
国立台湾文学館(台南市)主催、大阪大学「台湾研究講座」と箕面市立船場図書館が協力する「台湾文学日本語翻訳書籍展」が、10月25日から11月25日までの1か月間、大阪大学外国学図書館(大阪府箕面市船場東3丁目10番1号)3階で開催されている。日本語に翻訳されている台湾文学の中から、特に台湾先住民族文学、女性作家、ジェンダー文学作品に焦点を当てて約60冊を厳選した。これらの書籍は展示終了後、大阪大学外国学図書館で所蔵されることになっている。
 
書籍を寄付した国立台湾文学館の林巾力館長は、「台湾と日本の学術分野での交流が緊密になっており、台湾の多くの素晴らしい作品や重要な論述が日本語に翻訳されている。日本の読者もまた、台湾の先住民族の文学に高い関心を寄せている。今回の展示のために、代表的な作家の作品を厳選した。台湾文学の日本語翻訳の成果をアピールするものだ。日本の読者が文学を通して台湾についての認識を深めるための窓口になって欲しい」と期待するコメントを寄せている。
 
この書籍展に合わせ、10月31日には大阪大学で、国立台湾文学館と大阪大学「台湾研究講座」の主催で、台湾の先住民族作家である孫大川氏を招き、日本の台湾文学研究者である下村作次郎氏による講義が行われた。大阪大学人文学研究科の林初梅教授が司会を務めた。講義後、孫大川氏と長年の交友がある下村作次郎氏が日本語で台湾先住民族の現状について語ったり、教授たちが即興で先住民族の歌謡を吟じたりするなど大いに盛り上がり、受講した学生たちからも好評だった。
 
この書籍展の開催に協力した大阪大学の林初梅教授によると、この書籍展では日本語に翻訳された書籍のほか、良く知られた一部の作品、例えば白先勇の『孽子』、邱妙津の『鱷魚手記(邦題:ある鰐の手記)』、巴代の『暗礁』、夏曼・藍波安(シャマン・ラポガン)の『冷海情深』、李屏瑤の『向光植物(邦題:向日性植物)』についてはその繁体字中国語版も展示している。
 

ランキング

新着