台日による国際教育交流をいっそう深めるため、教育部国民及学前教育署(国民及び就学前教育署。以下、「国教署」)がこのほど「高級中等以下学校国際教育交流聯盟」(以下、「国際教育交流聯盟」)に委託して、日本の教育関係者による台湾での視察と教育交流座談会を実施した。台北駐日経済文化代表処と日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会の協力により、日本の全国高等学校長協会の内田隆志会長が宮城県、千葉県、福島県などの高等学校校長30名、及び台湾と日本の教育交流に携わる関係者を率いて台湾を訪問、国際教育の観点に基づく地方での視察、台湾の教育、歴史、文化を体験した。
国教署によれば、日本の教育関係者は今回、台湾南部・屏東県にある国立屏東高級中学(「高級中学」は日本の高等学校に相当)、同中南部・雲林県にある国立虎尾高級農工職業学校、同北部・台北市にある市立大安高級工業職業学校を訪問した。
国立屏東高級中学ではバイリンガル教育実験クラスの学生が学校の歴史と特色を紹介。訪問者は校内と特色に満ちた「螃蟹文物館」(カニの標本などが展示されている施設)、天文教育と美術クラスの画廊を参観し、学生たちの多元的な成長を称賛した。また、国立虎尾高級農工職業学校では学生たちに自由な制作が可能な実験スペースを提供する「メーカー教育プログラム」を視察。これは学生たちの興味を育て、創意工夫を促すプログラムで、日本の関係者は台湾の教育理念に大いに賛同したという。そして台北市立大安高級工業職業学校では学生たちが同校の「技術・職業教育工場」を紹介。3Dプリンターの操作方法、冷凍科のエアコン溶接実技、電機科の配線実技、制御科の気圧・液圧制御などで、日本の関係者たちは実践指向の教学方式に深い印象を持ったという。
「国際教育交流聯盟」の各区域の事務所は持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたプログラムに適したスポットを開発しており、屏東県大鵬湾の漁業の発展、台南市の四草湿地にある「紅樹林」の生態環境、彰化県鹿港鎮の「獅頭」(獅子のお面のような装飾品)に関する歴史と文化を紹介した。また、国立故宮博物院の参観に加えて台湾と日本の教育交流座談会も実施。日本側の校長らは、国際教育交流は台日の学生たちの友情と交流を強化するほか、相互理解の増進と国際教育の質の向上に貢献すると評価した。
日本側の代表、内田隆志氏は、「台湾の学校文化は日本の学生たちが訪台して相互学習をするのに非常に適している」として、教育交流を通して日本の学生たちの台湾留学の興味を高め、国際的な人材の育成につなげる考えを示した。内田氏はまた、視察に関する国教署と「国際教育交流聯盟」の手配に感謝した上で、台湾が国際教育を各分野での教育プログラムに取り入れ、学生たちの多元的かつ活発な学習風景を実現していることを高く評価した。
国教署は、学校間の学術交流で今後、学生たちの国際的視野が拡大されるよう、そして台日間の交流がいっそう緊密で素晴らしいものになるよう期待した。