2025/10/24

Taiwan Today

文化・社会

京都で開催の「台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~」展が台湾へ、10/12まで

2025/08/18
国家漫画博物館籌備処(準備処)が主催する「台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~」展が16日より、台中市にある国家漫画博物館東側園区で始まった。左は株式会社手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長。(文化部)
国家漫画博物館籌備処(準備処)が主催する「台灣少年與日本少年-台日漫畫‧百年邂逅(台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~)」展が16日より、台中市にある国家漫画博物館東側園区で始まった。『王子雜誌』を創刊し、台湾の漫画人材を数多く発掘し、世に紹介してきた台湾の蔡焜霖(1930-2023年)と、日本を代表る漫画家・手塚治虫(1928-1989年)を時代の座標に据え、台湾と日本の少年漫画文化が互いに交錯し、影響し合ってきた百年の歩みを描き出すというもの。国家漫画博物館籌備処と京都国際マンガミュージアムが共同で企画し、今年5月24日から6月24日まで京都国際マンガミュージアムで開催されていた。台湾での展示は10月12日までとなる。
 
国家漫画博物館は、台湾初のマンガをテーマとした大型博物館だ。「東側園区」は日本統治時代に建てられた木造建築群によって構成され、2023年より先行公開されている。大型の国際企画展が行われるのはこれが初めて。
 
展示には台湾と日本の双方から厳選された計324点の貴重な資料が並ぶ。日本からは、1947年に手塚治虫が作画を、酒井七馬が原作・構成を担当して発表した漫画『新宝島』や、虫プロダクション関連の貴重なアニメ資料、『漫画の国』(創刊号)、『少年画報』とその付録漫画、『月刊漫画ガロ』(創刊号)、『COM』(創刊号)、『ビッグコミック』(創刊号)、手塚治虫直筆の『火の鳥 ギリシャ編』や『0マン』の原画などが展示。一方、台湾からは、新高漫画集団のメンバーである梁梓義の画箱、半月刊誌『王子』、台湾日日新報夕刊(7月30日付け)、半週刊漫画「解放了的牛伯伯」、『東方少年』第4巻第3期39号に掲載された手塚治虫の「緑の猫」、国立編譯館による連環画審定許可証、『漫画大王』(創刊号)、週刊『東立漫画』(創刊号)、そして『新新』(復刻版)など、台湾と日本の100年にわたる交流を証明する貴重な資料が展示される。
 
国立漫画博物館籌備処は、「この展示は台湾漫画の国際交流における重要なマイルストーンであるだけでなく、台湾と日本が漫画文化において築いてきた深い友情と協力の象徴を示すものでもある。今回の展示を通じ、双方の人々が互いの漫画史をより深く理解し、台湾と日本の漫画が新たな時代に向かうためのより深い対話と協力を促すことで、共に新たな漫画文化の未来を切り拓るよう期待している」としてる。
 

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