2025/09/19

Taiwan Today

文化・社会

「We TAIWAN台湾文化in大阪・関西万博」の名義で夢洲へ、『廟前の感謝の舞台』

2025/08/27
文化部が「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」の名義で応募し、万博の公式プログラムに採用された『廟前の感謝の舞台』が26日から28日までの3日間、大阪・関西万博会場内「ポップアップステージ北」で開催されている。(文化部)
文化部が8月2日から20日まで大阪市内各地で開催した台湾文化発信イベント「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」は延べ20万人の観客を動員し、日本の人々に台湾文化の多様性や奥深さを伝えることに成功した。また、このイベントのために誕生したマスコットキャラクター「a-We」(アウィー)は日本で大きなブームを巻き起こし、多くのファンを魅了した。そのイベントの終了から約1週間。「We TAIWAN」が26日から28日までの3日間限定で、大阪・関西万博の会場内(夢洲)で新たなパフォーマンスを見せている。
 
このパフォーマンスプログラム『島嶼之聲—廟埕前的謝神戯(廟前の感謝の舞台)』は杜思慧氏が芸術監督を、卓士堯氏が音楽監督を務める。6つの小さなプログラムから構成され、台湾各地から集まった9組のチームがさまざまなパフォーマンスを通して台湾の人々の天地や神々への感謝の気持ちと、日々の生活への熱愛を表現するというものだ。
 
最初に登場するのは「新勝景掌中劇」による布袋戯(台湾の伝統人形劇)の演目『神拝儀式』だ。続いて「不二撃聲音製造所(Uni Percussion)」と「拚場芸術撞撃(ビャン・ディユー)」による共同プログラム『大神尪(だいしんあん):神将が島を護る巡行』、プユマ族の歌手である桑布伊(サンブーイー)さんとパイワン族の子どもたちによって結成された「希望児童合唱団」による音楽パフォーマンス「いにしえからの祝福──天地への捧げもの」、雯翔舞団(wenshyangdance)による身体パフォーマンス「運命の導き:擲筊」、客家系アーティストの邱舒さん、月琴の弾き語りの張雅淳さん、「金曲賞」受賞経験を持つシンガー、謝銘祐さんによる「わたしたちのことば:母のことば」と続き、最後は出演者全員によるパフォーマンス「音の大調和:一つの歌に心を重ね、踊る」でステージを彩る。
 
このプログラムは26日、27日、28日の3日連続、日本時間午後5時から6時まで大阪・関西万博会場内「ポップアップステージ北」で開催される。文化部は、会場に足を運ぶことができない台湾や世界の人々も観賞できるようにと、27日と28日は台湾時間午後4時から5時まで文化部のフェイスブックでもリアルタイムでライブ配信する。
 
文化部によると、文化部は昨年から「We TAIWAN」の準備を始めた。大阪・関西万博の期間中、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に対して、「台湾の文化」をもって主体的に呼応することを「文化外交」の年間戦略プロジェクトの核心に掲げた。文化部の王時思政務次長(=副大臣)によれば、昨年8月にパリ五輪に合わせて実施した文化オリンピアードが終了すると、文化部はただちに日本への訪問を開始。同年12月から会場の交渉に着手した。その際、万博主催者と「We TAIWAN」や万博ロゴの使用について協議する中で、台湾も万博会場内で文化パフォーマンスを実施できる可能性があるとの重要な情報を得た。一行は台湾に帰ってから、極めて短い時間で、しかも何度も修正を重ねた上で、申請期限であった12月27日当日ギリギリで企画書を提出した。その後、約2か月にわたる審査を経て、ついに主催者から万博公式プログラムの一つに採用され、招待を受けることが決定した。王政務次長はこの過程を「まるで宇宙の力を得たようだった」と振り返る。
 
万博公式サイトの『廟前の感謝の舞台』を紹介するページには、「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」の正式名称が掲載されている。また、パフォーマンスの背景に使われた垂れ幕には、台北101ビルや玉山など台湾を象徴するアイテムに紛れて、中華民国(台湾)国旗のデザインの熱気球も描かれている。文化部は、「台湾」の名前が正式に大阪・関西万博のステージに上ることができたと歓迎している。
 
 

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