チェコの故宮展は、国立故宮博物院が収蔵する貴重な文物から厳選した131点を展示するというもの。とりわけ注目を集めているのがヨーロッパ初公開となる国宝「翠玉白菜」だ。また、「清院本清明上河図」や「多宝格」などの名品も一堂に展示され、チェコだけでなく、世界各地から訪れる多くの来客者の目に触れることになる。
開幕式には国内外から多くの来賓が出席した。チェコからは上院のミロシュ・ビストルチル議長、下院のマルケタ・ペカロワ・アダモワ議長、文化省のDavid Kašpar副大臣、環境省のEduard Levý副大臣、チェコ国立博物館のMichal Lukeš総館長らが出席した。台湾からは立法院(国会)の江啓臣副院長、立法委員(国会議員)代表団の楊瓊瓔(国民党所属)、陳秀宝(民進党所属)、林憶君(台湾民衆党所属)の各議員、それに国立故宮博物院の蕭宗煌院長、余佩瑾副院長、「2025欧州台湾文化年」を推進する外交部の林佳龍部長(外相)、文化部の李遠部長(文化相)などが出席した。
国立故宮博物院の蕭宗煌院長は、2005年に国立台湾博物館の館長の身分で、チェコの国立博物館で特別展を開催したことを振り返り、20年ぶりに歴史ある美しい都市プラハに再び舞い戻り、故宮の素晴らしい文物をチェコの観客に披露できることに心から感動していると語った。また、故宮の文物をチェコで展示できることの意義は非常に大きく、台湾とチェコの文化交流にとって新たなマイルストーンであると訴えた。蕭宗煌院長はさらに、「芸術に国境はない」という言葉のとおり、文化には言語や地域の壁を越え、人々が相手を理解し、自分自身を見つめなおす力があると強調。チェコ国立博物館のMichal Lukeš総館長から、将来的にチェコの文物を台湾で展示したいとの申し出を正式に受けたことを明かした上で、「故宮は今後も開かれた、多元的な姿勢で世界と対話を続け、台湾と国際社会を結ぶ文化の架け橋になりたい」と語った。
チェコ国立博物館のMichal Lukeš総館長は、2003年に初めて故宮を訪れて以来、いつかこれらの国宝をチェコで展示したいという夢を抱いていたことを明かした。2005年、蕭宗煌氏が国立台湾博物館館長だったときに国立台湾博物館の特別展をチェコで開催し、双方の文化交流の基礎を築いた。20年の歳月を経て、「翠玉白菜」をヨーロッパの舞台に迎え入れ、その他の百点を超える厳選された文物とともに展示できることは感慨深いものだと述べた。Michal Lukeš総館長はまた、「故宮は真の友人にしか文物を貸し出さない」と述べ、台湾とチェコの間に盤石な信頼関係があることを強調した。
文化部の李遠部長は、チェコ国立博物館が20年待ち望んだこの展示会が、万難を排してついに実現したこと、文物が無事に展示されたのを見届け、開幕式で文化部所属の台湾国楽団が台湾民謡をはじめとするさまざまな楽曲を演奏するのを見たときは「心から感動した」と述べた。
故宮展を鑑賞したアダモバ下院議長は、台湾のメディアのインタビューに応じ、2023年の台湾訪問時に国宝「肉形石」を鑑賞したが、今回ついに「翠玉白菜」を見ることができたたとして、「夢が叶った。本当に美しく、とても素晴らしい作品だ」と満足そうに語っていた。