2025/12/13

Taiwan Today

文化・社会

台湾芸術大の学生が東京国際映画祭のアジア学生コンファレンス部門で審査委員特別賞

2025/11/07
東京国際映画祭の新設部門、アジア学生映画コンファレンスで、国立台湾芸術大学の学生、陳莉璇さんの監督作品『永遠とその1日』が審査委員特別賞を受賞した。同部門で審査委員を務めた俳優で映画監督の岡本多緒さん(左)と陳莉璇さん(右)。(TIFF提供、文化部サイトより)
日本の東京で開催された第38回東京国際映画祭(TIFF)では5日、授賞式が行われ、国立台湾芸術大学の学生、陳莉璇(チェン・リーシュエン)さんの監督作品『永遠とその1日』(Forever and a Day、原題「保密例外」)がアジア学生映画コンファレンスで審査委員特別賞を受賞した。文化部(省レベル)は、そのきめ細やかで心を打つ映像は言語のようであり、台湾の映像人材の育成の成果と次世代の創作力を十分示すものだと表明した。

アジア学生映画コンファレンスは今年新設された短編コンペティションで、アジア各国の学校が推薦する学生が創作した60分以内の短編作品が出品され、15作品がノミネート。国立台湾芸術大学からは、陳莉璇さんの作品の他にも、王浩泰さんの監督作品『レディ!サーブ!スマッシュ!』(Ready! Serve ! Smash !、原題「青春的回擊殺球」)がノミネートされた。

陳莉璇さんの『永遠とその1日』は、少女が対等ではない関係によって心に傷を負いながら成長していく心理を描いたもので、少女が沈黙と抑圧の中から抜け出そうとするプロセスに見る者を引き込んでいく。陳さんは受賞式で、作品で取り上げた感情やテーマが注目され、理解され、扱われることに大きな意義を感じると述べた。

台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表は、台湾の若い世代が東京国際映画祭という舞台で評価されたことは大変喜ばしく、台湾の映像人材の育成の成果を示すだけでなく、学生らが創作したコンテンツそのものが台湾の次世代のソフトパワーを体現するものだと述べた。
文化部の李遠部長(大臣)は、台湾の学生が映像作品で言葉と地域の境界を越え、世界の舞台で頭角を表すことができることは、まさに文化交流の中でも最も心を打つところであると指摘した。

東京の台湾文化センターの曽鈐龍所長は、学生たちの作品が東京国際映画祭で受賞したことは、台湾の若い映像クリエイターが世界的な評価を受けたということであり、台湾文化センターでも引き続き台湾と日本の映像分野での交流を進め、次世代のクリエイターにより多くの国際交流の機会と活躍の舞台を提供できるよう尽力したいと語った。

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