台湾の一行は熊本県内の複数の学校を訪問し、実地視察も行った。近年、TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出に伴い、現地の学校では半導体に特化したコースが開設され、地域の産業と連携したカリキュラムが組まれている。これは、生徒の専門技術能力を高め、将来の就業に必要な素養を身に着けさせるためであり、教育と産業の連携成果を具体的に示すものだ。こうした背景を踏まえ、双方は今回の協力を通じて、高校生によるSDGsの環境課題や半導体分野における交流や研究を促進し、国境を越えた共同研究成果の発表を奨励することで、学習に深みを与え、国際的視野の拡大を図りたいと考えている。
2024年と2025年も、台湾と日本の教育交流は活発に行われた。台湾全土で小中学校約450校が日本の学校と対面交流を実施した。こうした対面交流に参加した教職員や児童・生徒は延べ約2万5,000人に上った。また、約200校がオンライン交流を実施。これにより約1万5,000人の児童・生徒が地理的制約を超えて共同学習に参加した。そのち熊本県の学校と対面交流を実施した台湾の学校は12校、オンラインでの協力を展開したのは7校に上った。日本は台湾にとって姉妹校提携数が最も多い国であり、累計で少なくとも290校に達している。これは、台湾と日本の教育パートナーシップの深さと安定性を示している。