2026年「台北国際ブックフェア」が8日に閉幕した。今年は6日間で延べ58万人が来場した。これは昨年の延べ57万人を上回り、コロナ禍前のピークだった延べ58万人と並んだ。また、出展した多くの出版社で、昨年より売り上げが1~2割増えた。閉会式では、来年の台北国際ブックフェアのゲスト国がチェコ共和国となることが発表された。文化部の李遠部長(文化相)は、今後もブックフェアを通じた「文化外交」を推進し、「各国と手を取り合い、ともに文化を楽しみたい」と述べた。
文化部によると、今年の「台北国際ブックフェア」には世界29か国から509社の出版社が出展したほか、国内外の作家1,467人が招かれて座談会などに参加した。読書を推奨するイベントは1,301回、版権に関する会議は1,853回開催され、来場者の総数は延べ58万人に達した。また文化部は台湾の地方やへき地にある50校、計1,076人の生徒がブックフェアを参観できるよう補助を行った。
李部長は、台湾のブックフェアには非常に特別な、国際的にも注目されている伝統があると指摘。それは「総統と行政院長が必ず来場すること」だと述べた。今年は頼清徳総統や卓栄泰行政院長のみならず、蕭美琴副総統、鄭麗君行政院副院長、元行政院長の蘇貞昌氏、それに外交部をはじめ複数の省庁のトップが来場し、それぞれの「推薦書籍リスト」を公開したことに触れ、「これは政府の政策的な後押しのもとで、私たちが文化大国を目指して懸命に努力していることを示すものだ」と述べた。
台北国際ブックフェアを主催する台北書展基金会の郝明義董事長は、今年は来場者数も購買意欲も明らかに増加したと指摘。これは、平日に入場すると入場券と同額のクーポン券(ブックフェア会場内での商品購入に使用可能)がもらえたり、13歳から22歳の国民に配布する電子クーポン「文化幣」(カルチャー・ポイント)があれば18歳以下は入場無料となり、ブックフェア会場内では1200ポイントで1800ポイント分の購入が可能となるなど、文化部による助成及び支援の成果だと評価した。また、海外のメディアからは、台北国際ブックフェアがB2Bの版権取引の場でありながら、一般消費者向けの展示をこれほど見事に融合させている点に強い関心が寄せられていると語った。
来年のゲスト国となるチェコ共和国を代表して閉会式に出席したチェコ経済文化弁事処のDavid Steinke代表は、台湾とチェコは一貫して緊密な関係にあり、文学においても深い縁があると説明。来年のブックフェアではミラン・クンデラ、フランツ・カフカ、ボフミル・フラバルといったチェコを代表する文学者の作品に加え、現代作家の作品も多く紹介したいと意気込みを見せた。