2026/03/02

Taiwan Today

文化・社会

台日の先住民族が交流深める、屏東で「アイヌ台湾公演」

2026/03/02
日本の北海道にあり、アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターであるウポポイ(民族共生象徴空間)は3月1日、台湾原住民族文化園区(屏東県)で「アイヌ台湾公演」と題するパフォーマンスプログラムを2回にわたって上演した。(原住民族委員会)
アイヌ民族の伝統衣装を試着する人々。(写真:原住民族委員会)
日本の北海道にあり、アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターであるウポポイ(民族共生象徴空間)は3月1日、台湾原住民族文化園区(屏東県)で「アイヌ台湾公演」と題するパフォーマンスプログラムを2回にわたって上演し、台湾と日本の先住民族文化交流を深めた。
 
「アイヌ台湾公演」は、原住民族委員会の曽智勇(Ljaucu・Zingrur)主任委員(当時は原住民族委員会原住民族文化発展中心主任)が2024年に台湾原住民族文化園区娜麓湾楽舞劇団(ナルワン音楽舞踏団)を率いて北海道を訪問し、ウポポイと協力覚書(MOU)を締結したことを契機に実現した。今回はウポポイから24名が来台。神(カムイ)に感謝と祈りを捧げる伝統儀式「カムイノミ」から、座ったまま歌う伝承歌謡(座り歌)の「ウポポ」、英雄叙事詩「ユーカラ」、さらには自然崇拝を象徴する「ク リムセ(弓の舞)」や熊送りの踊り「イヨマンテ リムセ」まで、儀式の原型を保ちながらも、現代的なステージパフォーマンスに合わせて表現の調整と解釈を加えた数々のプログラムで、アイヌの伝統芸能を余すことなく紹介した。
 
公演に加え、ウポポイはアイヌ文化の特色を生かした体験型プログラムも実施した。例えばアイヌの民族衣装の試着体験、口琴「ムックリ」の製作と演奏体験、伝統文様を使ったキーホルダー作りなど多彩なプログラムが用意され、来場者たちが直接、アイヌ文化に触れる機会を提供した。これらの体験プログラムは複数回実施されたが、どれも早々に定員に達し、台湾の人々の先住民族の伝統工芸や音楽への高い関心がうかがえた。
 
原住民族文化発展中心は、今後も台湾原住民族文化園区を拠点に、国内外の先住民族文化機関を結びつけ、さまざまな公演、芸術交流、文化体験事業を推進していきたいとしている。そして、同園区を先住民族文化交流のハブとして位置づけることで、先住民族の舞台芸術の可能性を広げ、社会全体の先住民族に対する理解を一層深めていきたい考えだ。

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