4Kデジタル修復の対象となったのは、1927年ごろに撮影された『幸福の農民』、1940-1941年ごろに撮影された『台湾勤行報國青年隊』、1936年ごろに撮影された『台南神社神苑落成奉告祭及大祭實況』、1942~1943年ごろに撮影された『台南州國民道場』、それに国策映画としては台湾でも良く知られている『南進台湾』(1930-1940年撮影)の5作品。そのうち『南進台湾』については、国立台湾歴史博物館が特別に修復前と修復後を比較するためのダイジェスト映像を制作。古いフィルムが4Kデジタル修復によってどのように蘇ったかを紹介する。
上映作品の一つ『幸福の農民』は、嘉南大圳の建設を背景に、架空の2つの農村を対比させる手法で、農村生活の改善のメリットを説くというもの。当時の当局が農村に寄せていた理想像、政策宣伝、教化の目的を見ることができる。また、農村の結婚式や廟宇などの生活風景も収録されており、日本統治時代の社会像や庶民の生活を研究する上で重要な映像資料となっている。
『台湾勤行報國青年隊』、『台南神社神苑落成奉告祭及大祭實況』、『台南州國民道場』は、日本統治時代の後期に行われていた台湾の若者を対象とした軍事訓練、台湾で行われていた神事、皇民化運動下の教育訓練とアイデンティティの形成などの様子を見ることができる。台湾総督府(日本政府)がインフラ整備などを通して、いかにして台湾という南進基地の重要性を強化しようとしていたかが分かる。
上映会は無料だが、オンラインによる事前の申し込みが必要。鑑賞者には数量限定の記念特典とポップコーンが配布される。開催はこの1回限り。国立台湾歴史博物館は、台湾史、古い映画、映像修復などに関心を持つ人々の参加を広く呼びかけている。
申込サイト:https://www.accupass.com/event/2604011107081323426229
国立台湾歴史博物館:www.nmth.gov.tw
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/NMTH100?locale=zh_TW