周春米県長は、MOU締結以来、屏東県の多くの民間団体や学校が鹿児島を訪問・交流しており、台日交流は政府間レベルから教育、文化、民間交流へと広がっていると述べた。周県長はまた、昨年、鹿児島の学生たちが屏東を訪れ、日本航空(JAL)が協賛する「日本航空墾丁国際マラソン」に参加したことを振り返り、「学生たちの明るく活発な姿が非常に印象的だった」と語った。これに対して藤本副知事は、このマラソン大会に参加した鹿児島の学生たちは、屏東の人々の温かさを感じただけでなく、自然環境やイベント運営も忘れ難いものだったとし、帰国後に屏東での素晴らしい体験を地元の共有してくれたことを明かし、今後も屏東との交流・協力を継続的に深めていけるよう期待を寄せた。
周県長は今後の協力の提案として、台湾初となる国が運営するロケット発射場が屏東県満州郷九棚村に設置されることになったことを明らかにした上で、鹿児島県も種子島にロケット発射場「種子島宇宙センター」があることで知られていると述べた。これに対して藤本副知事も、宇宙航空に関する技術や産業で屏東県と交流を進め、台湾の宇宙航空産業の発展に向けた参考モデルを提供できればと期待を示した。
屏東県庁の対外広報を担う屏東県伝播・国際事務処によれば、屏東県と鹿児島県は相互訪問や教育交流を重ねながら友好関係を深めている。2024年には鹿児島県の4つの高校から派遣された高校生12名が屏東県の高校と交流を行い、台湾の高校生たちに南九州最大の祭り「おはら祭」で踊る「おはら節」の踊りを教えた。双方の高校生はその年の「屏東熱帯農業博覧会」の会場で、一緒になって踊りを披露した。ほかにも屏東県では来義高級中学(高校のこと)、枋寮高級中学、竹田国民中学(中学のこと)が日本の複数校とのオンライン交流を進めている。青少年の相互訪問事業も継続的に推進されており、鹿児島情報高校の生徒・教員による台湾訪問と「日本航空墾丁国際マラソン」への参加や、沖永良部高校と来義高級中学との交流など、安定的かつ継続的に協力の基盤が築かれている。