第45回行政院文化奨(奨は日本語の賞の意味)の授賞式が5日に開催され、行政院の卓栄泰院長(首相)が今期の受賞者である台湾の民間文化や戯劇の研究・創作に取り組む邱坤良さん、映画編集者の廖慶松さん、ネイチャーフォトグラファーの徐仁修さんに同賞を授与した。
文化部の李遠部長は、3人の受賞者はいずれも自身と同じ戦後ベビーブーム世代に属しており、この世代は人数が多い一方、生活環境は厳しく、競争も激しい中で苦労しながら成長してきた世代であると指摘。今年の3人の受賞者に共通する点は、いずれも台湾文化の開拓者であり、実践者であり、また教育者でもあり、台湾文化の各領域の発展のため、重要な基盤を築いたことであると評価した。
受賞者のコメントは以下のとおり。
邱坤良さん(1949年生まれ)
生活の中に興味や余暇、楽しみを見つけ、それを仕事と結び付け、さらには職業にまで発展させることができた人生であったことを幸運に感じている。幼い頃は、宜蘭県の南方澳で育ち、普段から映画館、廟宇、教会を中心に歩き回っていた。現在70歳を超えて学術研究や創作活動を続けられることについて、天に感謝し、台湾に感謝し、皆さんに感謝したい。
廖慶松さん(1950年生まれ)
台湾ニューシネマの全盛期、夢を抱く多くの若手映画監督たちと共に歩む機会に恵まれた。それは台湾映画が最も情熱的で勇敢だった時代だった。私たちは光と影の中で台湾の声を探し、編集台の上で映画の言語を再定義した。侯孝賢監督には特別に感謝している。彼は人生をもって映画を見つめ、人間世界の優しさや静けさを理解することを教えてくれた。
徐仁修さん(1946年生まれ)
※滞在先のパプアニューギニアから映像を通じて受賞コメントを寄せた
地球最後の未開の熱帯雨林に身を置く中で、人々は閉ざされた世界を見ることもできれば、そこに存在する別の雰囲気を感じ取ることもできる。皆さんも私と同じように、80歳になっても世界で最も未開な場所へ赴き、生態保全の仕事に取り組めることを願っている。
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行政院文化奨は台湾の政府が授与する文化分野における最高栄誉で、台湾文化の維持と発展に特別な貢献を果たした優れた芸術・文化人を称えるもの。1981年の創設以来、これまでに計102人(今年の3人を含む)が受賞している。