2026/09/03

Taiwan Today

文化・社会

韓国の光州ビエンナーレ、「台湾パビリオン」の名称認める

2026/08/27
韓国の光州(クァンジュ)で9月5日に開幕予定の芸術祭「光州ビエンナーレ」が、「台湾パビリオン」の名称を復活させた。主催の光州ビエンナーレ財団が25日、公式の広報物や文書などで「台湾パビリオン」(Taiwan Pavilion)の名称を使用すると発表した。写真は公開された「台湾パビリオン」のメインビジュアル。(文化部)
光州ビエンナーレ公式サイトにも「Taiwan」の表記が戻った。(文化部)
韓国の光州(クァンジュ)で9月5日に開幕予定の芸術祭「光州ビエンナーレ」が、「台湾パビリオン」の名称を復活させた。主催の光州ビエンナーレ財団が25日、公式の広報物や文書などで「台湾パビリオン」(Taiwan Pavilion)の名称を使用すると発表した。
 
現在、公式サイトですでに「Taiwan」の表記が使用されている。会場管理を担う国立アジア文化殿堂(ACC)からも国立台湾美術館に対し、26日から会場に入り、各種設営作業を行うことが可能との通知があったという。
 
文化部は26日にプレスリリースを発表。台湾側キュレーターやアーティストの粘り強い取り組みに感謝するとともに、光州ビエンナーレの総合キュレーターをはじめ、各参加国のキュレーターやアーティスト、海外の専門家によるコミュニティー、アート関係者、メディアなどから寄せられた支援にも謝意を示した。そして、「こうした連帯は、芸術と文化の力によって、権威主義に抵抗し、自由や民主主義を追求するという『光州精神』の実践を意味するものだ」として歓迎した。
 
文化部によると、台湾を代表して出展を申請した国立台湾美術館(NTMoFA)は当初から「台湾パビリオン」の名称で企画内容を提案し、審査、契約、各種の準備を進めてきた。ところが6月以降、光州ビエンナーレ財団が突然「NTMoFA Pavilion」の名称を使用して連絡するようになってきたため、国立台湾美術館と台北駐韓国経済文化代表処などが継続して協議を行ってきた。
 
8月初めには、公式ポスターに「NTMoFA Pavilion」の名称が掲載・公開されたことを受け、台湾側のキュレーターやアーティスト、国内外のコミュニティー、アート関係者らが相次いで声を上げた。文化部と外交部もその後、さまざまなルートを通じて協議と働きかけを続けた。
 
文化部は、長期間にわたって粘り強く交渉を続けてきた理由を、「台湾と韓国の友好関係を守るためだった。特に台湾と韓国、とりわけ光州はかつて、命を犠牲にして民主主義、自由、人権を追求するという重い歴史を持っているからだ」と説明している。
 
一連の動きの中では、支援を表明するアーティストからも相次いで声が上がった。光州民族美術人協会の金花順会長は、「民主主義を提唱する光州で、決して起きてはならないことだ」と訴えた。
 
文化部の李遠部長(文化相)は26日、自身のフェイスブック(SNS)を通じて、1987年の韓国の「6月民主抗争」の際、たいまつと催涙ガスが渦巻くソウルで、韓国の人々が自らの命を懸けて民主主義、自由、人権を求める姿を目の当たりにした経験を振り返った。当時、若い韓国人公務員がインタビューで、「私は独裁政権の下で懸命に働いた。私たちの努力によって社会が新たな時代を迎えれば、独裁政権は淘汰される」と語るのを聞いた李部長は、その場で涙がこみ上げたという。そして、「これほどの志を持つ韓国の人々であれば、必ず独裁政権から脱却し、民主主義へと歩みを進めることができると確信した」という。
 
「これこそが、私たちが諦めなかった本当の理由だ」と李部長は指摘。韓国と台湾の民主化の歩みはほぼ同時期に進んだことから、似たような苦闘の歴史を歩み、長年にわたって育んできた友情を大切にすべきであると考え、それゆえに「私たちは期待し、強く願った。それが私たちの信念だ」と綴った。李部長はまた、この困難な闘いと時間との競争の日々の中で、相次いで声を上げてくれた面識のない多くの人々に感謝するとし、「遅れて届いた正義もまた正義だ。光州精神は不滅である。これこそが私たちが最も望み、期待していた精神だ」と締めくくった。
 
第16回光州ビエンナーレ公式サイト:https://gwangjubiennalepavilion.org/2026teaser/exhibitors.html
文化部の李遠部長のフェイスブックの書き込み:https://www.facebook.com/share/p/1HQFNiRBXW/
 

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