2026/10/14

Taiwan Today

文化・社会

台湾人芸術家2名、東京の国際芸術展「TOKYO ATLAS」関連企画「座標」に参加

2026/10/13
台湾の映像作家である陳郁文(セラ・ユウェン・チェン)さん(左)と、日本を拠点に活動する台湾出身のアーティスト、陳重穎(ちぇんしげ)さん(右)が10月10日から12月20日まで東京で開催される国際美術展「TOKYO ATLAS」の関連企画展「座標」に参加している。両氏は自身の作品を出展するほか、アーティスト・トークにも参加している。写真中央は台湾文化センターの曽鈐龍センター長。(文化部)
台湾の映像作家である陳郁文(セラ・ユウェン・チェン)さんと、日本を拠点に活動する台湾出身のアーティスト、陳重穎(ちぇんしげ)さんが10月10日から12月20日まで東京で開催される国際美術展「TOKYO ATLAS」の関連企画展「座標」に参加している。両氏は自身の作品を出展するほか、アーティスト・トークにも参加している。
 
「座標」は「TOKYO ATLAS」と同時期に開催される関連企画展で、東京・天王洲のWHAT MUSEUM(東京都品川区東品川2丁目6-10寺田倉庫G号)で開催されている。東京都がこれまで支援してきた日本および海外のアーティストやキュレーターに焦点を当てたもので、作家それぞれの歩みと現在の創作活動を通じて、現代アートの多様な視点を提示するとともに、現代の芸術シーンにおける自身の「座標」を改めて問い直すことを目指す。展示期間は12月20日まで。
 
台北を拠点に活動する陳郁文さんは、映像、写真、インスタレーション、ニューメディアを横断しながら、風景や植物、アーカイブを手がかりに、記憶や文化的アイデンティティ、土地と歴史の関係性を長年にわたって探求してきた。今回出展する新作の映像インスタレーション『虚構之島』は、東京湾に浮かぶ人工島「第六台場」(幕末に作られた洋式砲台の一つ)にインスピレーションを得た。
 
陳郁文さんは今月11日、東京のEZOHUB TOKYOで、日本人出展作家の山縣瑠衣さんとアーティスト・トークを行い、作品の制作背景やコンセプト、創作過程での経験や思考について語った。
 
また、陳重穎(ちぇんしげ)さんは現在、茨城県を制作拠点とし、絵画表現と記述表現を主な表現手段としている。ディスコミュニケーション、複言語社会、圧縮された視覚像など社会的背景に関心を寄せてきた。近年は、特定の意味を持たない書写(アセミックライティング)、紙に書かれる造形表現や複言語マンガの記述方法に関心を寄せている。今回出展しているのは『白菜に書かれた小文字』と『棕梠(しゅろ)に乗せて遠方へ』の2点のミクストメディア作品だ。絵画、漫画、映像、文字を組み合わせ、塔状の展示台や壁面に配置した紙、投影映像などを多層的に構成することで、画像と文字が交錯する視覚空間を生み出している。白菜の葉に自然に現れる黒い斑点を一種の記述表現と捉え、異なる言語やメディアを織り交ぜながら、多文化社会におけるコミュニケーションと共生の課題を問いかける。
 
文化部の日本出先機関である台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが2026年度事業として、同展に参加する台湾人アーティスト2名の活動を支援している。
 

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