アミ族の女性の民族衣装(行政院原住民族委員会サイトより)
台湾東部・花蓮県にある、先住民族アミ族のCilangasan集落学校(旧東富小学校)が1日に開校式を行った。式典では「学生たちが知恵の門に入る(Micumud I pa’ nan no taneg)」、並びに「献酒(Palimo)」などの儀式が、学生が先祖の知恵をさらに伸ばし、長老たちの祈りを受け入れることを象徴すると共に、先住民族の文化が集落学校における教育から代々引き継がれていくことへの期待が示された。 この集落学校では現在、64人の学生が学ぶ。カリキュラムはアクティビティや体験活動を主とし、アミ族の言葉や文学、伝統的な生活スキル、コミュニティ、芸術と音楽、踊り、環境生態系の保護、集落における倫理とタブー、集落の歴史と先住民族たちの関係及び伝統的な信仰と祭儀などとなっている。授業の多くは山林、河川、農地、猟場、祭祀場など、屋外や集落の住宅で行われる。 学習の場所は集落にあり、学習の内容は文化にあり、文化の精神は言葉にある。行政院原住民族(先住民族)委員会では現在、向こう10年以内に、14の先住民族のために合計30ヶ所の集落学校を設置し、先住民族の主体性の発展を促すことで、多元的な文化社会を実践していくことにしている。