「義民爺」とは台湾の民間信仰で、村同士の争いや蜂起、戦争の中で自分たちの村を守るために戦い、犠牲になった義民軍を指す。「義民」信仰は、台湾において形成された客家の人々の信仰で、客家の人たちが台湾に移り住んで数百年の間に、その特殊な歴史環境によって生み出された独特の信仰である。義民廟は台湾の開拓時代における、客家の移民たちにとって心のよりどころであったのみならず、今では客家の人たちの、苦労を恐れず、荒野を切り開く精神の象徴となっている。
「義民祭」の伝統的な儀式には、「起灯篙」(先に葉のついた高い竹を3本立てて無縁仏を呼び寄せる)、「放水灯」(ランタン流し)、「挑担」(天秤棒)、「黒令旗開娘家」(里帰り)、「大士爺」(はりぼての大きな神像。最後に燃やされる)などがある。
「大士爺」。はりぼての神像で祭りの最後には燃やされる。(新竹県政府サイトより)
新竹地区、桃園地区(台湾北西部)における客家の15大集落が持ち回りで行い、すでに220年を超える歴史がある。新竹県新埔の義民廟は全国各地の義民廟の本尊で、新埔義民廟での「義民祭」は最も長い歴史を持つばかりでなく、活動規模も最大で、「義民祭」の代表的なものである。
今年の活動は7月27日に「義民爺」を迎えるところから1ヶ月間。台湾全土の義民廟41ヶ所からの本尊への里帰り(7月27日より8月27日まで)が行われる他、8月24日から26日までは、伝統的なお祭りが開催される。詳しい活動内容は
http://hakka.jtl.tw/events/e13/flow.html をご覧ください。