翡翠ダムにセマルハコガメ保護区が設置されることに。(台北翡翠ダム管理局サイトより)
台北翡翠ダム水源エリアでは野生の「食蛇亀」(セマルハコガメ)が多く生息している。翡翠ダムではこのため、行政院農業委員会林務局にセマルハコガメ野生動物保護区の設置を申請、林務局もこれに同意した。中華民国(台湾)初、アジアでも初めてののセマルハコガメ保護区となることが期待される。保護区として申請された範囲は翡翠ダムの南岸の約1259ヘクタールで、台北市にある大安森林公園の約50倍の面積にあたる。 セマルハコガメは現在、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載され、ワシントン条約(CITES)付属書Ⅱにも掲載される、絶滅の恐れのある野生動物。名称こそ「食蛇亀」だが、蛇を食べることはなく、ガジュマルの実、肉質果実、キノコ類、昆虫、陸上軟体動物(カタツムリなど)、ミミズ、甲殻類、動物の死体などを食べる雑食性の動物である。 台北翡翠ダムではすでに厳格な管理を20年以上続けており、長期にわたる調査の結果400匹あまりを確認。台湾のセマルハコガメ生息地として最大で、最も安定している野生グループとなっている。 セマルハコガメ保護区が画定されれば、セマルハコガメの野生の種が確保される他、タイワンカモシカ、タイワンキョン、センザンコウ、ミナミイシガメ、ジャコウネコ、カニクイマングース、翡翠アマガエルなど、豊かな野生動物も保護されることになる。