2025/09/14

Taiwan Today

文化・社会

台湾の「ドライ龍眼」は美味かつ健康的

2013/11/05
「桂圓肉」はこの時期、滋養を取り、養生するのにぴったりの食材だ。(行政院農業委員会サイトより)
秋風が吹き、天気は徐々に涼しくなっている。この時期は滋養を取り、養生する季節だと言われる。台湾産の「龍眼」(リュウガン-果物)を干したもの、「龍眼乾」(ドライ龍眼)及び「桂圓肉」(ドライ龍眼の実の部分)は食べても漢方薬としても良い、伝統的な滋養と養生の優れた食品である。直接お茶うけとして食べても良し、湯に入れてお茶のように飲んでも良い。 龍眼は台湾南部の台南、中部の台中と南投、南部の高雄と嘉義などの標高の低い山間部で育つ。収穫期は7月中旬から9月中旬まで。龍眼は直接食用できる他、あぶることで「龍眼乾」にできる。さらに皮を剥いての「桂圓肉」は漢方薬の古い書物に書かれた、重要な滋養の薬材である。 伝統的な「龍眼乾」は、農家が窯で龍眼の木をまる4日間昼夜を通してゆっくり燃やし、龍眼から水分を抜いて燻製化、龍眼の持つエッセンスを凝縮したもので、加工の過程は煩雑で苦労を伴う。伝統的な手法で作られた「桂圓肉」は、外観は赤く潤い、弾力的な甘い食感で、濃い炭焼きの香りと果実の香りが重なる深みを生み出す。 「龍眼乾」は台湾で生産できる数少ない漢方薬材。糖や塩、化学添加物は一切入っておらず、天然かつ安全で環境に優しいという、現代人が重視する健康の特色を併せ持つ。今年の生産量は昨年より成長。「龍眼乾」と「桂圓肉」の価格も比較的安定しており、今はまさに伝統的な「龍眼乾」を楽しむ絶好のタイミングである。

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