さまざまな花が一斉に花開く春、嘉義県(台湾中南部)でも至るところで花見を楽しむ人の姿を見ることが出来る。嘉義県と言えば阿里山のサクラが有名だが、サクラのシーズンが終わったいま、嘉義県竹崎郷にある竹崎親水公園ではカンラパ・プルック(中国語では花旗木)が「爆咲き」している。約12ヘクタールという広々とした公園の至るところで、枝いっぱいにピンク色の花を咲かせたカンラパ・プルックを目にすることが出来る。
台湾南部の今年の春は、「百花繚乱」と呼ぶにふさわしい。嘉義県について言えば、阿里山国家森林遊楽区で1か月ほどサクラの花を楽しむことができる。この時期は山の上も下も、花見客であふれかえる。阿里山周辺では2~3月のサクラの季節が終わると、3~4月は紫色の藤の花が咲き乱れる。平地では3月上旬からコガネノウゼンが花開く。滝のように赤い花を付けたブーゲンビリアや、詩的な情景を見せるセンダンの花は、この時期でも楽しむことが出来る。誰もが撮った写真をすぐにSNSにアップするので、嘉義の美しさがより多くの人に知られることになる。
いまは県内のあちらこちらでカンラパ・プルックが咲き乱れる様子を見ることが出来る。その代表格が竹崎親水公園だ。園内には数十本のカンラパ・プルックが植えられ、その咲きっぷりまさには「爆咲き」。どの枝もピンク色の花でびっしりと覆われ、ファンタジックでロマンチックな光景を見せている。この美しい光景を見るために遠くからやって来る人もいるが、決して無駄足にはならないだろう。
カンラパ・プルックとはタイ語で、英語名はPink Shower Tree(ピンク・シャワー・ツリー)と言う。中国語では「花旗木」のほか、「泰国桜花」、「平地桜花」、「三月桜」、「珊瑚桜」、「桃紅陣雨樹」などと呼ばれることもある。嘉義以外では、台湾南部・台南市楠西区や西港区、それに仁徳区にある遊水池の北側の川べりなどに植えられている。