翁章梁県長は、この「台湾ランタンフェスティバル」は単なる伝統行事ではなく、嘉義の転換と発展の成果を示すものだと指摘。「嘉義県は農業県であり、台湾の穀倉地帯でもある。しかし、これからはただの穀倉地帯にとどまらない」と述べ、将来は「ドローンの製造・研究・開発拠点」となり、また「世界最大の先端半導体パッケージング拠点」として、農業・工業・テクノロジーを兼ね備えた県へと徐々に変貌していくだろうと強調した。
また、今年のランタンフェスティバルのテーマが「光躍台湾・点亮嘉義」(台湾に光を、嘉義に輝きを)であることに触れ、つまり世界で輝く台湾の光が、嘉義の未来も照らすことを象徴していると述べた。そしてこの一大イベントの背後には、1年にわたる準備とチームの尽力があったことを強調。昨年、嘉義は台風4号(ダナス)による甚大な被害を受けたが、「いまでは大木の枝に少しずつ新芽が芽吹いている。それは力強い生命力の象徴であり、まさに嘉義の人々が持つしなやかな強さと希望そのものだ」と語った。
頼清徳総統も、嘉義県は「農業県から農工県へと生まれ変わり、ひいては農工テクノロジー県へと発展している」と指摘。将来、国家にとって最も重要なドローン産業の拠点や半導体の先端パッケージング・テスト拠点がいずれも嘉義に置かれ、発展が大いに期待できると述べた。頼総統はまた、今年のランタンフェスティバルには多くのブレークスルーが見られるとして、海外チームを招いて大型ランタンを創作したことや、大阪・関西万博で注目を集めた「Tech World館」(テックワールド館)を嘉義に移築したことなどを挙げた。そして、嘉義県のチームが「丸1年かけて周到な準備を行い、嘉義の物語、台湾の物語をテーマにランタン作品を創作した」ことを高く評価した。
今回のランタンフェスティバルには多くの見どころがある。例えば、日本で昨年開催された大阪・関西万博で高い人気を誇ったパビリオン「Tech World館」が、台湾ランタンフェスティバルの会場内に再現された。また、ドローン1000機による大規模なショーや、2ヘクタールの敷地を誇る「スーパーマリオ・スターシャインカーニバルランタンゾーン」、日本の青森県からやってきた職人が嘉義で作り上げた「青森ねぶた」、「Team Taiwan」パレード、「嘉義の夢」ランタンエリア、「オレンジの悪魔」こと京都橘高校吹奏楽部OBを含む海外のパフォーマンス団体による公演、打ち上げ花火などで、嘉義県が持つ文化と科学技術の力を存分に見せつける。
メインランタン「光沐―世界的阿里山」は、アーティストの姚仲涵氏、陳威志(Rex Takeshi)氏、盧彦臣氏が共同で制作。高さ21メートルに達する大型作品で、阿里山の御神木、太陽、霧をコンセプトとし、光と水と樹木が共生し、循環する様子をイメージした。最初のメインランタンショーと10分間にわたる打ち上げ花火が夜空を彩ると、会場からは大きな歓声が上がった。
今年の台湾ランタンフェスティバルは3月15日(日)までの開催となる。
公式サイト(日本語):https://2026taiwanlanternfestival.org/Jp/