イベントは「台湾不打烊」(眠らない台湾)をコンセプトに掲げ、早朝から深夜まで24時間を通して楽しめる台湾の魅力を五感で体験できる観光プログラムを用意した。例えば台湾先住民族タロコ族「マリバリ文化芸術団」による伝統音楽のステージパフォーマンスをはじめ、台湾朝食の定番「蛋餅」(タンビン)を模したクレイ(粘土)模型づくりや、台湾の茶文化に触れる茶香づくりなどの予約型ワークショップを実施したほか、初の試みとしてインタラクティブ体験装置「24時間動感瞬間」を設置。スクリーンの映像と動きをシンクロさせながら、台湾ならではの体験を楽しんでもらった。また、物販コーナーでは台湾スイーツ「豆花」(トウファ)専門店の「山海豆花」やクラフトビール「台虎精釀」など台湾の著名ブランド7社が出展。台湾に詳しい日本の旅行・鉄道系YouTuberやバーテンダーなどによるスペシャルトークショーも大勢の観客を集めた。
エクスペディア・ジャパンが今年3月に発表したプレスリリースによれば、2026年のゴールデンウィーク期間の旅行検索数は海外が前年比154%、国内が同134%と大幅に増加し、とりわけ海外旅行への意欲が高まっていることが示された。また、エクスペディアの2025年ゴールデンウィークにおける1泊あたりの平均宿泊費と平均航空券価格のデータに基づく「2026年ゴールデンウィーク穴場コスパ海外旅行先ランキング」では、上位10都市に台湾から高雄(4位)、台南(5位)、新北(6位)がランク入りした。この機会により多くの日本人旅客を台湾へ呼び込もうと、観光署は13日(月)、東京虎ノ門のラグジュアリーホテル「The Okura Tokyo」(旧:ホテルオークラ東京)で「台湾観光セミナー商談会」を実施し、台湾各地の最新の観光資源や助成措置などを紹介した。会場では台日双方の関係者による商談が100件以上行われ、具体的なビジネス機会の創出につながった。
観光署は今年も、昨年に続き日本の俳優・妻夫木聡さんを台湾観光アンバサダーに起用しており、これからも台湾各地の新たな観光スポットを紹介していく方針だという。6月27日には日本旅行業協会(JATA)と連携して、台湾北部を代表する景勝地「野柳地質公園」(野柳ジオパーク)で日本市場向けの特別招待制イベント「野柳石光~ライトアップ プレミアナイト2026」を開催する。これは、台湾でも人気が高い期間限定の奇岩群のライトアップイベント(台湾では6月28日より公開)に、日本人旅客のみを先行招待するという一夜限りのプレミアイベントだ。観光署は、これをきっかけに再び台湾を訪れる旅客が増えるよう期待している。加えて、インフルエンサーの活用やテレビ番組との連携による多角的なプロモーション展開により、初めて台湾を訪れる層の開拓も目指すという。
観光署は「眠らない台湾」という新たなコンセプトを掲げ、今年も日本人旅客の誘致に力を入れる。