交通部の陳世凱部長は開幕の挨拶で、前日に台北市内の小学校で行われた交通安全教室に参加したことを振り返り、「交通安全、それは国境を越えた普遍的価値だ」という理念こそ、台湾が次世代に渡したい最も大切な贈り物だと述べた。
陳部長はまた、自転車の利用者人口の増加に伴い、「交通安全」を最優先事項に位置付ける必要があると強調。日本の経験からも、安全教育は幼少期から根付かせることが重要であり、交通部は今回の交流活動で得られた成果を踏まえ、各地方自治体に補助金を提供することで、小学校における「自転車安全文化教育」に力を入れていきたいと述べた。具体的には教育部、地方自治体、民間団体と連携し、小学校、とりわけ高学年児童を対象に、「座学」と「実技」を組み合わせた交通安全教育を施し、自転車の安全走行に関する知識、正しい運転技術、危険への対応といった能力の向上を図りたいと述べた。
今回のフォーラムでは、日本の自転車交通および安全分野の専門家を招いて交流を行ったほか、台湾における自転車関連の政策やサイクリングロード整備の成果についても紹介された。
日本側の代表者からは、自転車安全環境の整備、自転車観光の推進、地方創生、そして自転車に優しい都市づくりに関する日本の経験が紹介された。政策、教育、地域における実践事例を通じた交流は、今後台湾が自転車の安全文化や快適な走行環境を推進していくうえで重要な参考となるものである。
交通部は、今回のフォーラムおよび民間団体同士によるMOU締結を通じて、台湾と日本の自転車安全教育および普及活動における交流をさらに深化させたいと期待を寄せている。また、日本など海外の経験を共有しつつ、台湾の自転車利用環境と交通安全文化の向上を継続的に進め、観光、交通、持続可能な発展を結び付け、安全で快適な自転車環境の実現を目指していきたいとしている。