●「桐舟共渡帰郷文化フェスティバル」
台湾北西部の桃園県龍潭郷の客家の人たちは1915年から、端午節(旧暦5月5日、今年は6月12日)前後にドラゴンボートレース(ペーロン祭)を行っている。龍潭郷の客家人はこのとき皆帰省してこのお祭りに参加する。ドラゴンボートレースのチームは漕ぎ手12人、音頭を取る「笛吹き」1人、舵取り1人で構成される。ボートは先頭が龍の頭に、船尾は龍の尾の形に作られている。
今年の文化フェスティバルは6月11日から12日まで。ドラゴンボートレース以外に、客家の獅子舞選手権、端午節HAKKA(客家のこと)音楽会、ドラゴンボート体験、客家関連商品及び特産物の展示即売会、グルメを堪能できる園遊会、龍潭花火の夕べなどが行われる。詳細はhttp://www.sy.url.tw/page01.html をご覧ください。
●「三義雲火龍節」
「雲火龍節」は台湾で二番目に大きいエスニックグループ、客家の人たちのユニークなお祭りである。「雲火龍」は元は「草龍」といった。かつて客家の人たちは秋の収穫を終えた後の農閑期に、稲や藁を利用して「草の龍」を編んだ。竹をつる状にしたもので骨組みをつくり、牙にも竹を用いた。出来上がった「草龍」は重要な交差点に設置し、五穀大帝(耕作、穀物の神)のお祭りの際に関連の式典を行って無病息災を祈った。「草龍」は全身に線香が立てられるため、「香火龍」とも呼ばれた。
2007年より、行政院客家委員会は「香火龍」に改良を加え、客家の人たちの人口比率が94%に達する苗栗県(台湾北西部)三義郷で、「三義雲火龍節」イベントを行うようになった。今年は6月1日より5日まで。詳細はhttp://hakka.jtl.tw/events/e10/info.html をご覧ください。