台湾と日本の鉄道で同じ名称の駅は、松山、板橋、桃園、岡山など30に上り、台湾鉄道の松山駅と日本の松山駅はさらに、先ごろ「姉妹駅」の関係を結ぶにいたった。 台湾鉄道沿線には日本統治時代の遺跡が多い。台湾と日本共通の鉄道文化は駅だけに止まらず、トンネルに取り付けられたプレートや鉄道に関連する文物など幅広い。台湾鉄道宜蘭線における旧草嶺トンネルの北口(台湾北部・新北市福隆地区)に取り付けられた「制天険」という字は、日本統治時代の台湾総督府で鉄道部長を務めた新元鹿之助の手によるもので、トンネルの南口(台湾北東部・宜蘭県頭城鎮)は台湾総督府の総務長官、賀来佐賀太郎による「白雲飛処」となっている。 新北市に位置する台湾鉄道宜蘭線の三瓜子トンネル(廃棄)北口には第七代台湾総督の明石元二郎による「至誠動天地」、三貂嶺トンネル(廃棄)南口には第八代台湾総督の田健治郎の手による「萬方輻湊」がある。また、新北市と基隆市に跨る台湾鉄道五堵トンネル下り線(現役)の南口には新元鹿之助による「見可而進」の四文字が見られる。
また、すでに廃棄されている、台湾鉄道旧山線(主には台湾中北部の苗栗県三義から台湾中部の台中市后里までの区間)では、苗栗県に位置する勝興駅の北口に日本統治時代の台湾総督府で民政長官を務めた後藤新平の手による「開天」が残り、第7号トンネル北口にも後藤新平の「巨霊譲工」が見られる。南口には第四代台湾総督の児玉源太郎による「一気通」があり、第8号トンネルの南北の口には第十六代総督の中川健蔵の手による「大安洞」の三文字が見られる。第9号トンネル南口にある「気象雄深」の四文字は第五代台湾総督の佐久間左馬太によるもので、北口には後藤新平の「潜行不窒」の四文字が残る。 この他にも、台湾東部・花蓮県に位置し、すでに廃棄されている、台湾鉄道台東線掃叭トンネル北口には佐久間左馬太の手による「無窮」。南口には第六代台湾総督の安東貞美による「宏達」の二文字がある。 7月20日(土)午前には日本の神奈川県知事が台湾鉄道において、台湾鉄道の平渓線と日本の江ノ島電鉄の一日周遊券の互換活動のプロモーションを行う予定。多くの人が台湾鉄道平渓線に乗り、沿線の渓流や滝、緑の林と素朴な風景など、台湾のレトロな風情を楽しんでもらいたい。