台湾の先住民族、サオ族は人口が少なく、代々伝わる祭儀や言語、文化がますます貴重なものとなっている。伝承の危機にさらされているサオ族の文化を守るため、台湾中部、南投県文化局はサオ族が分布する伊達邵地区で「逐鹿市集」と名付けた会場を準備し、訪れる人々がサオ族の伝統的な歌や踊りを体験できるようにしている。サオ族は毎年旧暦8月(今年は9月13日から10月12日まで)に祖霊祭を行う。祭では「祖霊籃」と呼ばれ...