2024/10/18

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文化・社会

国際障害者ピアノパラで台湾のピアニストが金銀メダルを獲得

2018/12/06
障害者のための国際ピアノコンクール、第4回アンハードノート・ピアノパラ・イン・ニューヨークの最終審査が米ニューヨークで3日(現地時間)に行われ、中華民国(台湾)のピアニストたちが見事な演奏で金メダルと銀メダルを獲得した。写真は出場者と関係者。右から5人目が李尚軒さん。7人目が王栄堅さん。(中央社)
障害者のための国際ピアノコンクール、第4回アンハードノート・ピアノパラ・イン・ニューヨーク(UNHEARD NOTES 4TH ANNUAL INTERNATIONAL PIANO COMPETITION FOR PEOPLE WITH DISABILITIES)の最終審査が米ニューヨークで3日(現地時間)に行われ、中華民国(台湾)のピアニストたちが見事な演奏で金メダルと銀メダルを獲得した。今年の同コンクールには世界16カ国から心身障害者のピアニスト35人が参加。台湾からは視覚障害(全盲)、重複障害、発達障害(自閉症)の人が合わせて8人出場した。
 
その結果、自閉症の李尚軒(LEE SHANG-HSUAN)さんが金メダルを獲得。軽度の自閉症の王栄堅(WANG VEGA)さんが銀メダルを獲得した。また、出場者全員に入賞の証書が贈られた。中華民国(台湾)の出場者たちは最後に全員でステージに立ち、国旗を掲げて記念撮影を行った。
 
李尚軒さんは1988年生まれ。3歳の時に多動性障害を伴う自閉症と診断された。託児所にいた時にピアノを始めた李さんは言葉で表現することは苦手だが、飛び抜けた記憶力と音感を持っている。李さんは音楽分野で徐々に頭角を現し、2013年11月にはオーストリア・ウィーンで行われた第3回アンハードノート・ピアノパラの自選曲部門(知的障害部門)で優勝。総統府での年度コンサート及び国賓のための晩餐会にも招かれて演奏した。
 
王栄堅さんも自閉症。早産児として生まれ、幼児期には注意欠如やコミュニケーション能力の弱さから、学校での勉強が遅れがちだった。しかし、両親と教師がサポートする中、音楽での才能を徐々に発揮して国内外のコンクールで何度も受賞、台湾北部・台北市にある国家音楽庁(国家コンサートホール)での演奏も果たした。現在は「極光打撃楽団」などのメンバーとなっている。
 
アンハードノート・ピアノパラは4年に1度。第4回は昨年末に予定されていたが再三延期され、紆余曲折を経て開催された。
 

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