今年で46回を迎える欧州最大規模の仏漫画関連イベント「アングレーム国際漫画祭」は、先ごろノミネート作品を公式サイトで発表した。そのうち、オンラインコミックの優秀作品を選ぶDraw Me Comicsコンクールのノミネート者10名は、台湾から饒予安(YU AN)さん、葉馨文(YEH HSIN WEN) さん、歐泥(OU NIE)さんの3名が占めた。
饒予安さんのノミネート作品は「The first vote of love」。台湾における婚姻の平等・権利についての公民投票からアイデアを得た作品だ。この作品は、初めて婚姻における平等・権利についての公民投票に参加した後の感想を伝え、審査員の高評価を得て、Draw Me Comicsコンクールのトップ3にノミネートされた。これで、台湾の漫画が賞を獲得することが確定した。
出版社の資料によると、饒予安さんは1997年生まれのフリーのアーティスト。2017年に開催された台北アートブックフェア「草率季」に出品、2018年にはdpi設計插畫誌7月号(第231号)でイラストレーターとして紹介された。
2012年から台湾は毎年アングレーム国際漫画祭に作品を出品している。2018年には12名が参加して、6名は各賞にノミネート、6名が台湾パビリオンで作品を展示した。そのうち、劉倩帆(chien-fan LIU)さんの作品「潜水(Plongee)」はデジタルチャレンジコンクールで2位を獲得し、台湾漫画を世界に大きくアピールした。
第46回アングレーム国際漫画祭は、24日から27日まで開催される。 今年で8度目となる台湾は、文化部(日本の文部科学省に類似)が台湾漫画家を引率して参加する。参加する漫画家は、2018年のゴールデン・コミック賞(金漫奨)の青年漫画賞と年度漫画大賞を同時受賞した李隆杰(Li Lung-chieh)さん、歐泠さん、廣下嘉さん、陳繭(Chen jian)さんの4人を含み、漫画祭における参加・展示資格を得ている。