野党・国民党の許毓仁立法委員(国会議員)と、与党・民進党の尤美女立法委員は「国際反ホモフォビア・反トランスフォビアの日(International Day Against Homophobia and Transphobia、IDAHOT)」である17日夜、台北駅(台湾北部・台北市)南門前広場にて多様な性への支持を呼びかける「手牽手、挺平権(手をつなぎ、多様な性を支持しよう)」と題するイベントを行った。会場には数百名の市民が集まった。
このイベントは、許毓仁立法委員が自身のフェイスブックページで呼びかけた。許立法委員は、「仕事が終わったら台北駅に集まってください。尤美女立法委員と一緒に多様な性を支持するイベントを行います」と書き込んだ。
尤立法委員も17日、同じように自身のフェイスブックページに「今日はIDAHOTです。許毓仁立法委員のアイディアに感服します。彼は『手牽手、挺平権』のイベントの実施を思いつき、私もそれに招待されました」と書き込んだ。
許立法委員は記者の取材に対し、「国会議員が党派を超えて多様な性への支持を表明することで、多様な性への有形、無形の偏見を打ち消すことができれば」と述べた。許立法委員はまた、「法律上の障害は法改正で解決できるが、人々の心の中にある偏見を消すのは難しい。人々が立ち上がり、手を携えて明るい光を照らせば、社会はより透明さを増し、偏見もなくなるだろう」と述べた。
尤立法委員は会場に集まった人々に対し、「同性愛者と異性愛者には、なんの違いもない。しかし、同性婚の合法化に取り組む過程で、レッテルを貼られることもしばしばあり、同性愛者に脅威を覚える人も生まれている。今日は皆で立ち上がり、同性愛者と異性愛者になんの違いもないこと、いずれも台湾というこの土地で生活し、同じ権利を享受すべき人々であることを示そう」と呼びかけた。