女性の活躍推進を目指す2017年「APEC女性と経済フォーラム(WEF)」が26日から29日まで、ベトナム中部の都市フエで開催された。台湾からは国家発展委員会の高仙桂副主任委員が、公的機関や民間企業の関係者らで構成する一行16名を率いて参加した。
高仙桂副主任委員は29日、女性と経済に関する閣僚級会合「ハイレベル政策対話(High Level Policy Dialogue)」に出席。台湾は、女性が管理職を務める零細企業や中小企業の競争力やイノベーション能力を高めるため、積極的な取り組みを行っているとして、その成果を説明した。高仙桂副主任委員はその具体例として、長期ケアシステムの確立や、公立幼稚園や託児所の設置により、家庭における女性の負担を軽減し、女性の経済参与を強化し、包摂的成長(Inclusive growth)を促進していると述べた。高仙桂副主任委員はまた、今年10月に台湾北部・台北市でAPECワークショップ「APEC遇見年軽科技女力培力(Engaging Young Women in STEM Camp)」を開催するとして、各エコノミーの代表に参加を呼びかけた。
台湾は26日、ベトナムと共同でAPECワークショップ「Workshop on Gender Gendered Innovation for Technology and Science (GIFTS) for Women in the Creative Industry」を開催し、ジェンダーの観点から女性のクリエイティブ産業参与に関する貢献、課題、すう勢について議論した。
WEFの開催期間中、台湾は米国、ニュージーランド、ベトナム、パプアニューギニアなどと二国間会議を開催したほか、その他のエコノミーの代表ともサイドミーティングを通して交流し、女性の経済参与に関する政策について意見交換を行った。
今年のWEFのメインテーマは「Enhancing women’s inclusion and economic empowerment in a changing world(変化する世界における女性の包摂性と経済的エンパワーメントの強化)」で、3つの重要なサブテーマが設けられた。まずは、「包摂的成長のための男女平等の促進」、次に「女性が管理職を務める零細・中小企業の競争力の向上」、最後に「人材開発に関する男女差別の縮小」となり、APECエコノミーにおける官民パートナーシップ(PPP)と各種フォーラム間の協力の重要性を訴えた。