2024/09/20

Taiwan Today

外交

世界医師会が台湾WHO参加を支持する決議文修正案を可決

2021/10/18
英ロンドンで開かれた世界医師会(WMA)総会で、「台湾がオブザーバーの身分でWHO(世界保健機関)及び関連のメカニズムに参加することを支持する」決議文修正案が、中国医師会の強い反発にも関わらず無事可決された。写真は台湾医師会の邱泰源理事長。(台湾医師会提供、中央社)
世界医師会(World Medical Association:WMA)総会が台湾時間15日夜、英ロンドンで開かれ、中華民国医師公会全国聯合会(通称は台湾医師会、英語名はTaiwan Medical Association)が提出した「台湾がオブザーバーの身分でWHO(世界保健機関)及び関連のメカニズムに参加することを支持する」決議文修正案が可決された。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は16日、ニュースリリースを出して謝意を示した。以下はその概要。
 
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今回、台湾側が提出した決議案はまず、WMAの専門委員会及び事務局で可決され、最後に総会で投票が行われ、可決された。その過程で、中国から参加する中国医師会は提案や発言を駆使し、政治的な詭弁によって台湾の提案を阻止しようと試みた。しかし幸いなことに、WMAの大多数の会員は台湾WHO参加を支持する姿勢を崩さなかった。
 
この前向きな結果は、世界の医師たちの専門性と良心を象徴し、同時に台湾のWHO参加が世界の公衆衛生や健康といった重要な議題を左右するものであることを意味している。また、それはとりもなおさず、高い専門性を持つ台湾の医療と民主的な防疫モデルの成功が国際社会に広く評価されていることも示しており、台湾にとって大きな励みとなるものだ。
 
卓越したリーダーシップを持つ台湾医師会の邱泰源理事長と、長年にわたって幅広い人脈を築き上げてきた無任所大使(ambassador-at-large)の呉運東氏という、台湾医療界の2人のリーダーの努力の下、台湾医師会は積極的に国際医療交流や協力を推進し、台湾に友好的なネットワークを作り上げてきた。これに対して外交部は、敬意と謝意を示す。
 
WMAは世界115か国・地域の医師会が加盟する非政府組織である。医師による専門的組織としては世界最大規模を誇る。台湾医師会とは緊密な協力関係を維持し、長年にわたって台湾のWHO参加を支持している。2005年、台湾に友好的な決議を採択しており、今回改めて台湾のWHO参加を支持する決議文修正案を可決したことは、極めて大きな意味を持つ。
 
外交部は、WHOが専門的且つ中立的な立場に立ち、全世界の人類の健康と福祉を守るという設立趣旨に基づき、不当な政治的干渉を拒否し、台湾のWHO参加を支持するというWMAを含む各方面の声に耳を傾けるよう改めて呼びかける。WHOは、台湾がオブザーバーの身分でWHOのあらゆる会議、活動、メカニズムに完全な形で参加できるようにするべきである。
 

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