2024/12/27

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政治

総統府、先住民族の歴史的正義を究明する委員会設置

2016/08/02
蔡英文総統は1日、総統府に「原住民歴史正義和転型正義委員会(先住民族の歴史的正義及び『移行期の正義』委員会)」を設置し、自ら国家元首の身分で召集人(座長)となり、各先住民族の代表らと共に先住民族の歴史的正義を明らかにしていくことを宣言した。(中央社)

蔡英文総統は1日、先住民族に対するこれまでの不当な扱いについて、中華民国総統として謝罪を行った。蔡総統は同時に、総統府に「原住民歴史正義和転型正義委員会(先住民族の歴史的正義及び『移行期の正義』委員会)」を設置。蔡総統自ら国家元首の身分で召集人(座長)となり、各先住民族の代表らと共に先住民族の歴史的正義を明らかにしていくことを宣言した。

蔡総統は1日午前、総統府前にて中華民国政府が認める16の先住民族の代表らを出迎え、その後、謝罪の儀式を行った。蔡総統は「総統府に設置する委員会は、国家と先住民族が対等な関係であることを高度に重視するもの。平埔族(平地先住民族)を含めた各先住民族の代表の選出は、民族及び集落の共通認識を基礎とすべきだ。これは、先住民族による集団意思決定のメカニズムであり、先住民族の心の声を正確に伝えるものだ」と説明した。

蔡総統はまた、行政院(内閣)に対して「先住民族基本法」の制定会議を定期開催するように求めると約束。「原住民歴史正義和転型正義委員会」でまとめられた政策に対する共通認識を、その後、行政院のレベルにおいて調整、処理していく考えを明らかにした。取り扱う内容としては、歴史の見直し、先住民族による自治、経済の公平な発展、教育や文化の伝承、健康の保障、都市に住む先住民族の権益保護などが含まれる。

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