台湾北部・台北市文化局は2日、「2016年台北カルチャーパスポート」と題する一連の文化イベントを、5日から3カ月間実施すると発表した。台北市は今年、国際インダストリアルデザイン団体協議会によって「世界デザイン首都 (WDC)」に選ばれていることから、イベントのテーマも「デザイン」として、ガイド付き街歩きツアー、文化講座、ワークショップなどのプログラムを合計41回開催する。プログラムへの参加申込みは、即日から公式サイトで受け付ける。
台北市文化局によると、そのうちガイド付き街歩きツアーは合計15回。8月の最初に登場するのは、活版印刷の職人、呉国賢さんと洪東漢さんが紹介する「艋舺における活版印刷」という街歩きツアー。日本占領時代に「堀江町」と呼ばれた地域(台北市万華区)に現存する東鑫活版印刷工場とその周辺の通りを散策する。このほかの講師は、台北市北投区の郷土史研究家・林智海さん、大稲埕(台北市大同区)にある老舗茶葉店の後継者・王聖鈞さん、林事務所のサービスデザイナー・林承毅さんなどで、それぞれ台北市の各地で街歩きツアーを実施する。