米国務省が主催する「世界起業サミット2016 (Global Entrepreneurship Summit)」に、台湾代表として28歳の女性起業家、鄭恵如さんが参加した。鄭さんは今年、青少年行政を担当する行政機関、教育部(日本の文部科学省に類似)青年発展署が実施する若手起業家支援計画に参加している。
米国務省が主催する「世界起業サミット」は、世界各国の起業家たちと財界のリーダーらを繋げるためのプラットフォームで、今年は米シリコンバレーで開催された。米国のオバマ大統領が主催者を代表して出席し、世界各国の企業約5,000社から選ばれた代表100人と会見した。
鄭さんは今年の夏に国立台湾師範大学の大学院を卒業したばかり。大学卒業後、直ちに会社を設立し、現在は複数の飲食店を経営している。雇用する従業員の70%はひとり親、中年の失業女性、心身障がい者などの社会的弱者。米国務省が主催する「世界起業サミット」に台湾の代表が招待されたのは鄭さんが初めて。鄭さんはまた、教育部青年発展署が実施する若手起業家支援計画からも助成金を受けている。
鄭さんは「世界起業サミット」で、米国トップ500企業にランクインしているPinnacleグループの創業者でCEOのNina Vaca女史と交流した。Vaca女史は「家族に接するのと同じ態度で従業員に接すること、それが成功し、且つ温もりを持った経営者だ」と言って鄭さんを激励したという。
鄭さんは、「今回の活動を通して、世界各国の起業家たちと交流を深め、多くの発見を得ることができた」とコメント。スタートアップや起業の精神、そしてシリコンバレーの起業文化を台湾に持ち帰り、台湾の若い人たちと分かち合いたいとしている。