2024/12/26

Taiwan Today

経済

隠れた王者、米国が輸入する工業用ファスナーでは台湾製品がトップ

2016/08/15
中華民国(台湾)は世界で上位5位に入るファスナー供給国で、米国が輸入するファスナーでは最大のシェアを握っている。(経済部サイトより)

「工業の米」と称される工業用ファスナー(ねじ・ボルト・ナット)は様々な産業で使用される。中華民国(台湾)は世界で上位5位に入るファスナー供給国で、生産額の9割以上が輸出。輸出先を国別に見た場合、米国は世界で工業用ファスナーの輸入量が最も多い国で、台湾製の工業用ファスナーはその輸入額の1/3を占め、最大のシェアを握っている。

まもなく店頭公開される大成国際鋼鉄株式会社によれば、工業用ファスナーは「工業の米」と称され、その応用範囲はきわめて広い。大きいものでは建築物から小さいものでは家庭で使用する器具までカバーし、各製品をしっかりと留めるために不可欠な部品。このためその業績は特定の産業の影響を受けることはなく、業績の良し悪しは世界景気全体によって決まる。

工業用ファスナーの市場は高度に工業化された国に主に集中し、上位3位はアジア太平洋地域、米国、EU(欧州連合)。単一の国・地域別で見た場合は、米国、ドイツ、中国大陸の順となる。米国の工業用ファスナー輸入金額は年々増えており、2015年には49億8,500万米ドルに達している。そのうち台湾からの輸入は15億9,500万米ドルで、台湾製品のシェアは32%でトップ。次いで中国大陸からの11億3,500万米ドルで、市場シェアは22.77%となっている。

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