国立故宮博物院は16日、9月1日より3カ月間、条件付きで館内での撮影を解禁すると発表した。館内で撮影した写真をフェイスブックなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿することも可能とする。故宮博物院の李静慧副院長兼報道官は「国宝と一緒に撮影した写真をインターネット上に投稿しても権利侵害行為には当たらない」として、写真撮影を歓迎している。
国立故宮博物院は16日、台湾北部・台北市にある本院と、台湾中南部・嘉義県太保市にある南部院区の両方で、9月1日より条件付きで写真撮影を解禁すると発表した。李静慧副院長によると、器物類や図書文献は撮影が可能だが、フラッシュの光によって傷を受けやすい書画については約70点を撮影禁止とする。人気の国宝、翠玉白菜や肉形石などを含む、その他の展示品はいずれも撮影可能とする。
国立故宮博物院の林正儀院長はこのほど、故宮博物院の収蔵品の画像データを9月1日以降、徐々に無料利用可能にしていくと明らかにしたばかり。第一段階では翠玉白菜を含む500枚の画像データが対象となる。将来的には全面的に無料利用を可能にする方針で、より多くの人が伝統文化の写真素材を商品化に利用することを歓迎する。李静慧副院長も、「今後故宮博物院の収蔵品と一緒に撮影した写真をフェイスブックに投稿しても、権利侵害行為とはみなされない」と説明している。