蔡英文総統は17日、各国で開催された科学コンテストに参加して優秀な成績を収めた台湾の生徒・学生たちによる表敬訪問を受けた。蔡総統は、台湾の中南部地域に投入される科学教育資源は北部地域に比べるとやや少ないが、この状況を徐々に改善し、各方面における地域格差を縮小していきたいと述べた。
蔡総統は総統府にて17日、今年各国で開催された科学コンテストに台湾代表として参加して優秀な成績を収めた、あるいはこれから台湾代表としてコンテストに参加する生徒・学生による表敬訪問を受けた。
蔡総統は歓迎のあいさつの中で、「台湾では長い間、中南部地域に投入される科学教育の資源が北部地域に比べてやや少ない状況が続いており、それは今日のメンバーの出身地域からも見て取ることができる」と指摘した上で、「こうした状況が徐々に改善されることを期待する。私たちも、各方面で台湾の地域格差を縮小していきたい」と意気込みを見せた。
蔡総統はまた、台湾の最高学術研究機関である中央研究院は現在、南部院区の設立計画を積極的に進めており、その目的の一つは台湾南部の科学研究の力を強化することにあると説明した。
蔡総統はさらに、「なにごとに取り組む場合でも、性別がその障害になってはならない」と強調。ノーベル賞を受賞した物理学者・化学者、キュリー夫人の「自分には何らかの才能があるのだと信じなければならない。そして何としても、それを実らせなければならない」という名言を引用して、「性別や出身地に関わらず、自分にある才能と方向性を探して、あとは全力でそれに取り組んでほしい」と激励した。