台湾新幹線こと台湾高速鉄道のスマート鉄道システム(THSRC ITS Smart Railway Services System)が、高度道路交通システム(ITS)に関する国際団体、ITS Internationalが主催する「アジア太平洋地域産業賞(Asia-Pacific Industry Award)」を受賞することが確定した。これは、香港、オーストラリアなどのライバルを抑えての快挙。
ITS Internationalは10月11日、オーストラリアのメルボルンで「ITS世界会議メルボルン2016」を開催する。今年は、台湾高速鉄道を運営する台湾高速鉄路公司の「台湾高速鉄道スマート鉄道システム」が、「アジア太平洋地域産業賞」を獲得することが決まった。
今回受賞した5つのスマートサービスシステムには、「スマート車両運行管理」、「スマートセキュリティー及び危機管理」、「スマート座席予約・購入サービス」、「スマート旅客サービス」、「スマート旅行情報サービス」が含まれる。
台湾高速鉄路公司によると、「スマート鉄道システム」の推進は交通部(日本の国土交通省に類似)が掲げる政策の重点で、台湾が優位性を持つ電子産業、通信産業、情報産業、センサー技術を活用して、交通の安全性を向上させ、輸送効率を改善することを目指している。台湾高速鉄路公司は、今後も「スマート鉄道システム」を推進することで台湾全体の経済発展につなげたいと強調している。