蔡英文総統は7日、日本の山口俊一衆議院議員率いる訪問団と会見した席上、中華民国(台湾)と日本が引き続き交流し、補い合うことが出来れば、台日の様々な産業における連携の新たなチャンスを生み出していけるとの考えを示した。
蔡総統はあいさつの中で、台日双方の関係はこれまでずっと安定的かつ友好的だとの認識を示し、近年台日間の人的往来が過去最高を更新し続けていることは双方が互いに尊重し、評価しあっていることを証明するに足る現象だと述べた。蔡総統はそして、山口氏らが今回来台して交流することで、相互信頼関係がいっそう深まり、今後の協力関係の発展にもよりよい基礎を打ちたてられるよう期待した。
一方で蔡総統は、政府は「五大産業イノベーション計画」を提示しており、「アジアのシリコンバレー」、「バイオメディカル」、「グリーンエネルギー」、「スマート機器」、「国防産業」の五つの方向での発展を目指すと説明。さらには「新たな農業」、「循環型経済」も将来的な政策推進の重要な方向であると指摘し、台日の友好的な関係を生かして互いに協力し、こうした産業の発展を共同で推進していけるよう希望した。
蔡総統は、技術立国の日本には尖端技術の研究開発力と市場開拓能力があり、一方、台湾はプロトタイピングでの優位性と敏捷な生産能力を持つと指摘、台湾と日本が引き続き交流し、補い合うことが出来れば、台日の様々な産業における連携の新たなチャンスを生み出していけると述べた。
蔡総統はそして、日本との関係に対する政府の重視と約束を重ねて強調、日本の各界と共に努力して台日関係をさらに高められるよう望むと共に、日本が国際社会において引き続き台湾を支持し、関係の発展を促進するよう希望した。