経済部(日本の経産省に相当)の沈栄津政務次長(副大臣に相当)が代表団を率いて8日(ペルー時間)にペルーの首都リマに到着、アジア太平洋経済協力(APEC)第23回中小企業閣僚会合(SMEMM)に出席している。中華民国の呉進木駐ペルー代表(大使に相当)並びに駐ペルー代表処(大使館に相当)の職員が空港で一行を出迎えた。
沈経済部次長は今回の会合で、「中小企業のデジタル競争力と強靭性を強化し、質の高い発展を目指す」と銘打って基調報告を行い、中華民国とフィリピンが共同で推し進める「中小企業O2O(Online to Offline)新ビジネスモデル応用イニシアチブ」の成果を総括する。また、沈経済部次長は会合の開催期間を利用して、各国からの代表と二者会談を行って意見を交わすことにしている。
今年のAPEC中小企業閣僚会合はペルーの生産省が開催。会合のテーマは「中小企業を質の高い成長と繁栄のエンジンとすること(SMEs as engines of quality growth and prosperity)」で、各メンバーが中小企業のイノベーションと連結性強化を推進し、デジタル技術を通じた変革で高い影響力を持つ中小企業を生み出していけるよう奨励する。また、エコロジーを意識した中小企業が世界的なバリューチェーンに参加することを促すことで、中小企業の現代化と国際化を促進して質の高い成長につなげていくという。