2024/12/27

Taiwan Today

経済

本国人は3K業種を敬遠、「産業外国人労働者」の増加続く

2016/09/12
台湾では「3K」業種で人手不足。このためこうした仕事を担う外国人労働者の増加が続いている。(労働部サイトより)

行政院(内閣)主計総処はこのほど国情統計を発表。それによると、今年7月末の時点での外国人労働者の数は前年同期比で3.9%増の60万3,000人に達した。そのうち製造業・建設業・船員といった「産業労働者」は37万3,000人で、全体の61.9%を占める。外国人労働者が増え続けている主な原因は、「汚い、危険、きつい」のいわゆる「3K」業種のプロジェクトと「就業安定費追加による外国人労働者枠拡大メカニズム」だという。

「3K業種プロジェクト」とは「3K業種」を5つのレベルに分け、外国人労働者を雇える比率を10%から35%までとする措置。また、「就業安定費追加による外国人労働者枠拡大メカニズム」とは雇用者が「就業安定費」を多めに負担することで、外国人労働者を雇える枠を広げられる制度。

労働部(日本の厚労省に類似)の統計によれば、今年7月末の時点での中華民国(台湾)における外国人労働者の数は60万3,000人で、前年同期比で3.9%増えた。主な原因は、労働環境に「汚い・危険・きつい」という特性がある産業を対象とした「3K業種プロジェクト」。並びに「就業安定費追加による外国人労働者枠拡大メカニズム」で、これらが「産業外国人労働者」の継続的な増加につながっている。

国籍別に見た場合、外国人労働者全体で最も多いのはインドネシア人で、全体に占める割合は39.3%。次いでベトナム人が29.2%、フィリピン人の21.9%と続く。性別は女性が33.万9,000人で56.2%を占める。男性は26万4,000人で43.8%。

「産業外国人労働者」を地方別に見た場合、最も多いのは桃園市(台湾北部)で7万8,000人。次いで台中市(同中部)で6万人、新北市(同北部)で4万8,000人の順。

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